3章11話のメモ (エルランについて)
前話の補足メモ
エルランメロウ(女神次席)
エルクトラドムの神界において、女神の次に力を持っていた。エルローラ(女神ローラ)の次代はエルランメロウ(女神次席メロウ)が女神候補の筆頭だった。
まだローラが代替わり直前で神界にいたころ、同じく神界にいてエルクトラドムを観察していたメロウがローラの代の森神人の番であるヴァルテリに一目惚れしてしまい、自分の夫として譲るようにローラに迫った。しかし森神人とその番は、ローラが次代女神となることが決定してからローラをエルローラとして支えることができるように魂が選ばれ、互いに強く繋がれているため、たとえ女神や女神次席であっても一度繋いだ絆を割くことは世界を崩壊させるために絶対にできないことであった。しかしメロウは自分の恋を成就させるために、その理を捻じ曲げてでもヴァルテリを自分のものにしようとしたため、ローラとメロウの間で神界の力がぶつかり合うほどの大きな争いになってしまった。
その争いの中で、ローラは何とか女神としての立場を守ることはできたが、女神の力『エル』(エル・クリスタル)を奪われてしまう。戦いの中では森からも力を受けたため、ローラ、森、双方とも大部分の力をなくすことになってしまった。
一方メロウはエルランとして神界に残っていたが、争いで自分の力を使ってしまい、エルクトラドムの世界全体に干渉できる力が不足していた。ローラとの争いの際、ローラから奪った『エル』の力があるが、女神として認められていないため使うことができない。そこで、このまま1000年の時を過ごし、少しずつ自分の力を戻しながらローラが女神の立場を完全になくしたところで自分が女神になり替わろうと画策していた。
実は女神次席がエルクトラドムの世界の女神となるには次代だから成れるというわけではなく、エルクトラドムの世界から女神として認められないと女神にはなれない。次代というのはあくまでも候補の筆頭であり、その候補を受け入れるかどうかはエルクトラドムの界そのものが決めている。代替わりの際、女神候補を(次代も含め)受け入れないとエルクトラドムの世界が決めると、自ら自界の崩壊を選択するため、当然女神次席も含めエルクトラドムに関わる全てのことが消滅するのだが、エルランの立場でそれを知ることはない。このことは女神となることが決定してから初めて知ることの1つである。
ヴァルテリのペンダント
ギルド長からもらったペンダント:ヴァルテリが生きていたころに自分の番に渡すと言ってヴァルテリ自ら作ったペンダント。ヴァルテリの魂か18に砕かれた際、このペンダントがその場に残されていた。このペンダントは森神人の番の物のため、精霊の森、外森のシールドの中にも入れる。
蛇足です…