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れっつ世界を救おう  作者: Luna
第1章 ヴェルネールの森を再生しよう
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7 ラヤーナ レベルが上がる (3日目)


今朝も光が眩しい。

昨晩薬草のそばで気づいたら眠ってしまったラヤーナは体に違和感もなく目を覚ました。今朝はオーランの実が1つそばにあった。周りを見渡してみると、すぐ近くにオーランの木があるのがわかる。何となくであるが、その木が実を一つ分けてくれたらしい。


「あなたが実を分けてくれたのね。ありがとう。いただきます。」


木に触れ、そう話しかけると、そのオーランの木は嬉しそうに枝を揺らす。


『・・・ら・や・な・・げ・ん・き・・・み・ん・な・・・げ・ん・き・・・』


「美味しい。ありがとう。」


またオーランの木がさわさわと揺れる。


「…あら…体が…今日は私の身体が光ってる?」


ラヤーナの身体は淡い光を発していたが、しばらくするとおさまった。するとラヤーナの身体に奇妙な感覚が沸き上がる。身体の中で、何か動いているような気がする。


「え…何かしら…これ…血が動いているような…何か体の中を巡っているような…」


嫌な感覚ではない。しかし、ラヤーナがこれまでは知らなかった感覚だ。それに何となくであるが、気力のようなものが昨日までよりある気がするし、力も増えたような感じがする。


「不思議な感覚ねぇ…あ、鎌がこんなところに…」


鎌が思っていたよりも近くにあったため、少し脇によけようと鎌を持ち上げると昨日よりずっと軽く感じる。


「これ…疲れが取れたとか、そういうことではないわね。どういうことかしら…」


『・・・ら・や・な・・せ・い・れ・い・の・ほ・ん・・・み・る・・・』


「精霊の本?あ、光っているわ。」


ラヤーナは本を手に取り、いつものように最初のページを開ける。


らやーな

れべるあっぷできたのよかったです。

れべる1はたくさんできない。れべる2はいろいろできます。

からだもちからもげんきになります。

1から2はすぐ。2からさきはすこしじかんかかります。

5からさきはたくさんじかんかかります。

そのあとはたくさんたくさんじかんかかります。

もりがすこしずつげんきになっています。

あんぜんなばしょふえています。

とてもありがとう。


「あら、私レベルアップしたのね。だから体が元気なのかしらねぇ。」


らやーなできることふえました。

まほうつかえます。


「え、魔法!?」


れべる2と3はせいかつまほう。

このせかいのひとみんなつかえます。

れべる4と5はちょっとがんばります。

がんばるとつかえます。

そのあとはしょがひつようです。


「…しょって何かしら……書?」


しょまだわからないでもだいじょうぶです。

せいかつまほうつかえるとべんりです。


「…まずは生活魔法からっていうことね。」


まほう れんしゅうしてください。

ほんのうしろらやーなのことあります。

つかえるまほうがあります。

せいれいのほんに5まではつかいかたがあります。


「生活魔法の使い方が載っているのかしら?」


すきるも2になりました。

しんすいつくれます。


「神水…手で水を汲むと神水になるのかと思ったのだけど…ちがうのかしら?」


れーりなもがんばります。

らやーながんばっておねがいします。


「んー…魔法にスキルって…難しいわねぇ。とりあえず自分の状態を確認しておきたいわ。」


なまえ:らやーな・かーしむ

れべる:2

すきるれべる:2

まりょくれべる:1

ねんれい:16

しゅ:ひと

しょく:やくし

まほう:みず(1)、ひ(1)、かぜ(1)、つち(1)

しょうごう:もりがみびと

とくしゅすきる:せいれいのほんのきろく

        しんすいのさくせい


「あら、魔法って4つも?あ、ひって火よね。お湯が作れるのかしら…あぁ…でもお湯を沸かすお鍋のようなものはないのよね…んー…」


『・・・う・つ・わ・・さ・が・す・・・ま・て・・す・こ・し・・・・』


「あぁ、ありがとう。森のどこかにあるかもしれないってことかしら。」


『・・・そ・う・・・さ・が・す・・・じ・か・ん・・ま・つ・・・・』


「えぇ、大丈夫よ。いつも美味しい果物をいただいているからしばらくは大丈夫。」


森全体がラヤーナのレベルアップを喜んでくれているようだ。

そして神水が欲しいと言っているのもわかる。


「神水も作れるってあったけれど、どうしたらいいのかしらね。魔法もスキルもあとでいろいろやってみたいわね。でも先に、お水配りはしてきた方がよさそうね。」


あちらこちらから神水を待っているという声が聞こえる。今日はお昼くらいまでは水やりに専念をして、その後魔法とスキルについて調べてみることにした。




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