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れっつ世界を救おう  作者: Luna
第2章 れっつオープン薬屋さん
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2-36 ラヤーナ 空間魔法が5になる


アルバスと絆を結べたラヤーナだが、先日2週間ぶりに町に行き、薬を販売してきた。


『またまたいっぱい売れたのね~・お薬足りない?』


「うーん…薬自体はね、魔法で容器も大量に作れるし、薬は魔法ではないけれど、塗り薬も飲み薬もスキルがあるからたくさん作ることは問題ないの。でもね…売るのが大変なのよね…2週間に1度では、需要に対応しきれないから、やっぱり店舗を作ることを考えないといけないわよね…」


『町にお店なの~』


『薬は必要とされているんだろう?』


「需要はあるの…値段は少しずつだけれど落ち着いてきているし…でもね…」


『町に住むのか?』


「それが嫌なのよね…何度か町に行っているけれど…数日はいいのよ…買い物もできるしね。でもずっと住むのはちょっとね…やっぱりこっちの家の方がいいわ。」


『ウム、そうか!』


『アルバス・嬉しそうなのね~』


『いや、まぁ、な…』


「かといって…騎士団にここまで取りに来てもらうのはもっと嫌なのよ。森の中に入ってこられるのもできれば避けたいのよね…」


『空間魔法で転移スキルを使えばいいだろう。』


「そうなんだけど…まだレベルが4のままなの。上がりそうな感覚はあるんだけど…」


『空間魔法~・5になるとね・移動拠点増えるのね~』


『今は秘森の入り口だけだろう。レベルが上がれば、町の店舗内に転移拠点を作ればいいだろう。』


「あ、そうか…、そうよね。秘森の入り口と、ここと、店舗ね…。そう、その店なのよね…転移はできるけれど、お店を作ったら、基本的に週に数日は開けないといけないでしょ。それがね…」


『………』


『あっちにいって・こっちにもどって・またあっちにいって・こっちにもどって・ラヤーナ・忙しいのね~』


「そう、そうなのよ…朝行って、夕方こっちに転移魔法で戻ってはこれるけど…それをやると、いつ帰ったんだとかいうことになりかねないでしょ。転移魔法が使えることもできれば知られたくないし…」


『…誰か…店を任せられる者はいないのか…』


「今のところはね…だって、お店を任せるって信頼できる人じゃないと難しいわ。それに、場合によっては私が転移魔法を使えることを伝える必要が出てくるかもしれないし、それって知っても黙っていてくれるってことでしょ。町の人たちに知り合いはできたけど、私のことは村が鬼獣に襲われて、魔獣に育てられた娘って思っているみたいだから、そこはできればそのままにしておきたいのよね。強い魔獣が一緒だから鬼獣の肉や素材を持ってくる、っていうのも知られているしね。」


『そうか…』


「まぁ、まだ空間魔法は4のままだから、まずそっちを上げるように頑張るわ。薬もとりあえず大量に作って、騎士団にはギルド経由で売ってもらっているから、しばらくはそのままで様子を見て、店についてはもう少し考えてみましょう。」


『そうだな…』


『薬ね・みんないっぱい欲しいのね~』


「そうね。店舗のことはこれから考えることにして、まずは次回の販売分と、新しい薬のアイデアをまた思いついたの。それを試作してみたいわ。」


『新しい薬か…?』


「そうなの。欠損部の修復ができないかと思って。」


『それはすごいな…』


『え~~~~!・腕・にょきにょき生えるの~~~??』


「そこまではまだ無理ね…そういうのもそのうち考えようとは思うけど…今はもう少し小さな部分よ。爪とか、歯とか、指先の少しの部分とかね。腕1本とかは、もっといろいろと考えないとね。」


『にょきにょき・無いのね』


「今はね。」


『…お前なら…そのうちそういう薬も作りそうだな。』


「再生医療ね。私の専門外だけど、こっちの薬草なら何かできそうな気がしているの。鬼獣との戦いで、腕や足をやられてしまった騎士の人たちも多いようだしね。」


『そうか…そういう薬を欲しいと思う者もいるだろうな。』


「えぇ、まずはガンガン薬を作るわよ!」


『がんがんなのね~・ラティもお手伝いするのね~!』



その後の2週間、町の人や騎士団に十分薬がいき渡るよう、大量にひたすら薬を作った。要望のあった大きめの容器の物も用意した。そして、ラヤーナはラティ、アルバスに協力してもらい、小さな欠損を再生する薬を作ることもできた。さぁ、また町に行って薬を売る。場合によってはギルドの人にも区画ショップでの販売のお手伝いをしてもらおうと考えていた。


そして、この2週間、薬を作りながら、様々な魔法も練習を重ねていたため、ラヤーナの魔力も上がり、とうとう空間魔法もレベルを5にすることができた。

これで、町に店舗を構えられるようになれば、転移魔法で直接町に入れるようになる。

店舗のことはまだどうしていくか決まっていないが、ひとまず空間魔法が5になって、転移はできるようになる。店のことは今後考えよう。



名前:ラヤーナ・カーシム

レベル:7

スキルレベル:7

魔力レベル:6

年齢:16

種:人

職:薬師

職スキル:薬草の育成(全)

     薬の作成(8)

 薬の開発(8)

 薬の鑑定(7)

魔法:水(5)、火(5)、風(5)、土(5)、空間(5)、時間(4)、治癒(0)

称号:森神人

特殊スキル:精霊の本の記録

      神水の作成

  精霊の指輪の所有

  守護獣との守りの絆


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