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れっつ世界を救おう  作者: Luna
第2章 れっつオープン薬屋さん
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2-1 ラヤーナ 空間魔法を使うようになる


「ローラ様、おはようございます。レーリナ、ラティ、おはよう」


『ラヤーナ~~・おはようなの~~~』

「ラヤーナ、おはようございます。」

「ラヤーナ、おはよう。今日も精霊の森の外に行ってみるの?」


「そのつもりよ。シールドの外でも…まだシールド近くだけだけれど、薬草が育ってきているの。昨日はラティと一緒にホーンビットを4匹倒したし、ゴルブリも1頭仕留めたわ。」


   ※ホーンビット 耳の短いうさぎのような形、角が1本ある。見た目も行動も狂暴

   ※ゴルブリ  ゴリラ系ゴブリン  同種以外にはすべて襲い掛かってくる


『ラヤーナね~・攻撃魔法上手になってるの~・バシュッ・ビシュッ・って倒すの~』


「低レベルの鬼獣相手なら大丈夫そうね。ラヤーナの魔法が上達していって、本当に頼もしいわ。魔力も体も安定しているし、町へ出ても大丈夫そうね。」


「はい。精霊の森の外の、ヴェルネールの森については森の状態もいろいろ見てまわっています。転移魔法もだいぶ使えるようになってきました。」


「ラヤーナの転移魔法は、今は4だった?」


「えぇ。一度行った場所からなら、この小屋のすぐ近くまでは転移できるようになったの。レベルが3の時は無理だったけれど、4になったらラティも一緒に転移できるようになったわ。まだ精霊の森の中のこの小屋に直接転移するのは無理みたい。」


「そうですね。このシールドが張ってある精霊の森の中に直接転移できるようになるには、転移魔法のスキルを持つ空間魔法のレベルが6を超えないと無理でしょう。レベルが4であれば、ヴェルネールの森の中ならどこからでも、この小屋のすぐ近くまでは転移できるようになったのではなくて?」


「はい。距離的には、森の中から小屋の裏手までが今転移できる距離です。」


空間の魔法:ディメンシャー

レベル1 空間がわかる

レベル2 とても小さな空間を使える(亜空間の利用:収納バッグなど)(初級)

レベル3 少し小さな空間を使える(亜空間利用拡大、短い空間をつなげる:本人のみ転移)(初級)

レベル4 小さな空間を使える(少し距離のある空間をつなげる:本人含む2人転移)(中級)

レベル5 普通の空間を使える(1つの王国内の空間をつなげる:本人含む5人転移)(中級)

レベル6  *******************


「レベル6からは精霊の本には記載されないのね…」


「書を手に入れて開放しないと精霊の本には載ってこないの。開放するにも、魔力的に6の力がないと、書は開けないようになっているしね。」


「そうなのね。空間魔法は使えるようになって分かったのだけれど、とても便利ね!」


『ラヤーナのカバンね~・たくさん物が入るのね~・おっきいものも入るのね~』


「そうなのよ。空間魔法のレベルが上がったら、かばんに入る量も増えてびっくりしたわ。」


「水魔法のレベルも6を超えれば氷魔法を使えるようにもなりますよ。」


「そうよ、ラヤーナ。氷魔法を使えるようになったら、かばんに魔法を重ね掛けするの。冷たいものが入るのよ。えっと…何だったかしら…れぞーうこ?」


「レーリナ、それは冷蔵庫よ。この世界にも冷蔵庫ってあるのかしら?」


「似たようなものはあると思いますよ。道具の名前はわかりませんが、精霊以外の種でもレベル6以上の魔法を使えるものは少数ですがおります。彼らがそのような道具をつくっているのでしょう。」


「ローラ様、魔法のレベルはどこまであるのでしょう?」


「女神以外ではレベル8だと思います。この世界の生き物は必ず魔力があって、レベル2または3の魔法を使えるものが大半です。魔法種はいろいろありますが、火・水・風・土の魔法についてはみな使えることができます。それ以外の魔法種、今ラヤーナが使っている空間魔法などはごく一部のものが扱えるのみです。レベル4,5は攻撃ができるほどの威力になりますので騎士職などに、レベル6以上の場合その力を持つものは各王国の要職や上級騎士職などに就くものが多いようです。上級職人となり様々な道具を作るものもいるようですね。」


「そうなんですね…」


「これからラヤーナ、あなたには森の外に行ってもらうようになります。おそらくギルドに登録し、そこで商人として薬を売ってもらうことになります。そうすると…そうね…あなたの今のレベルが表に出てしまうのは困るかもしれないわね…レベルが4あるいは5となると、どうしても王国の仕事をするように働きかけが強くなってしまうから…」


「ローラ様、ラヤーナには精霊の指輪を付けてもらうとよいのでは?防御の強化にもなりますし、見た目のレベルも2~5下げることができます。知られたくない魔法の力自体を隠すように指輪を作り、さらにラティの魔力も混ぜておけば、もしラティが見つかりそうになった場合に逃げ込める場所にもなります。」


『ラティ・きょりょくするのね~・指輪に力入れるのね~』


「きょりょくではなく、きょ・う・りょ・く、協力よ、ラティ。精霊を見ることができる者は森の外にはほとんどいないと思うけれどまったくいないという保証はないわ。もし何かあれば指輪に逃げ込めるでしょ。あなたがラヤーナを守るには、あなた自身も自分を守る場所を作る必要があるわ。」


『わかったの~・ラティ・ラヤーナを守るの~・お薬屋さん・するの~』


「そうね、レーリナ、指輪を作りましょう。私の力を少し混ぜるわ。そうすれば、指輪を通してラヤーナ、あなたの状況が分かります。無事か危険か程度ですが、森の外であなたが無事に過ごせているかを、指輪を通して伝えてください。今の私にはまだ森から出ることはできないのです。」


名前:ラヤーナ・カーシム

レベル:6

スキルレベル:6

魔力レベル:5

年齢:16

種:人

職:薬師

職スキル:薬草の育成(全)

     薬の作成(6)

 薬の開発(5)

 薬の鑑定(4)

魔法:水(5)、火(5)、風(5)、土(5)、空間(4)

称号:森神人

特殊スキル:精霊の本の記録

      神水の作成

      精霊の指輪の所有



※精霊の指輪 

昔のエルクトラドムでは、精霊の力が強く、いとし子も多くいたため、精霊の中には町中で顕現することができたものもいた。その精霊の力が強かった時に、森の外で多種族と生活をする際、見た目の力を弱いものにし、普通に生活するために着用していた。その他にも、特別な加護や力を付加し、大切な人に渡して彼ら守るために作ることもある。



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