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れっつ世界を救おう  作者: Luna
第1章 ヴェルネールの森を再生しよう
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20 ラヤーナ マーゴの実を食べる(11日目)


神水を撒ける範囲がぐんぐん広がっている。

水魔法と風魔法のレベルが2に上がったため、この3日間はとにかく神水をできるだけ広い範囲に撒いた。撒く神水の量も多くなり、森のみんながとても喜んでいた。たくさん神水を撒いているためなのか、水と風の魔法が安定してきて、威力も上がっていると感じる。

火の魔法も練習をしていたため、今朝そのレベルは2に上がった。


森は日に日に元気になっているようだ。

ただ、まだ土の魔法が使えない。使えないというよりも、使い方がわからない。


「ラティ、森が元気になってきている。とても嬉しいの。でもね…土魔法がまだ使えなくて…薬師として薬を作れるようになるには、土魔法が使えないとだめな気がするの。」


『ラヤーナ・つちまほう・やくしになる・ひつよう』

『つちまほうの・れんしゅうする・・ひるは・マーゴ・たべる・・まほう・たすける』


「マーゴの実?初めてね。」


『マーゴ・み・・やっと・そだつ・・つちまほうを・つかってみる・・』


「土魔法はイメージがよくわからないの。今まではとにかく風魔法と水魔法を使えるようになって、神水を森のみんなに早く届けることを一番に考えていたからその2種類の魔法の練習をずっとしてきて、土魔法は練習してみたことがないの。でも今朝何となく、土魔法が使えないと薬が作れない気がしてきて、土魔法も練習しないといけないとおもったのだけれど、どうにもイメージがわかなくて…。土魔法は、粘土をつくったりして建物を建てるような魔法なのかしら?」


『それは・・ちゅうきゅうのうえ・まほう・むずかしい』


「中級の上、上級魔法なのかしら?それなら難しいわよね…でもそのレベルになれば建物も立てられるのね…」


『しょきゅう・つちまほう・・やくそうのつち・やわらかくする・・ギー・オバーコ・よろこぶ』


「土を柔らかくする…耕すってことかしら?ギーはギーの葉だけど、オバーコは…なにかしら?図鑑を見てみるわね。」


精霊の本の図鑑に薬草が増えていた。今朝、土魔法が必要だと感じたことと関係があるのかもしれない。


やくそう

・ギー   しょうよう かんそうしたは ほかいろいろつかえる

・オバーコ しょうよう かんそうしたは ほかいろいろつかえる     

・ドーミ  しょうよう かんそうしたは ほかいろいろつかえる


「あら、オバーコの他に、ドーミもある。オバーコは…この絵はオオバコ、車前子(種子)の絵もあるわ。ドーミはどくだみね。ギーもそうだけれど、生の葉も乾燥葉もどちらも薬草として効能があるのは前の世界の薬草と同じなのね。前に図鑑を見た時は、いろいろつかえる、としか記載がなかったけれど、いまここには生葉や乾燥のことも書いてあるから、他色々使えると書いてあるところもわたしのレベルが上がると説明も変わるのかもしれないわ。生葉にしても、乾燥させるにしても、まずは薬草を手元に準備しないといけないわよね。まだギーしか見つけていないから、薬草に関しては他の種類のものも探しに行くことになるわね…」


『ギー・ちかくにたくさんある・・オバーコ・すこしとおいばしょ・ある』


「オバーコは少し遠いところなのね…」


『ドーミ・もりにある・でも・もっととおいばしょ・とりにいく・じかんかかる』


「遠いのであれば、やっぱり自分で育てたほうがいいわね。そうすると、やっぱり土魔法が必要になるのね。」


『ラヤーナ・マーゴ・たべる・・つちまほう・つかってみる・・ラティ・いっしょ・たすける・』


「うフフフ。そうね、まずは、初マーゴの実をいただきましょう。その後はラティも一緒にてつだってくれる?今日は土魔法の練習ね。」


マーゴの実は、見た目もマンゴーのかたちで、味ももちろんとても美味しいマンゴ―だった。


「この実も美味しいわね~。だんだん果物の種類が増えて、楽しいわ。」


『もり・もっとげんきになる・・もっといろいろ・かじつ・ふえる・・ラヤーナ・よろこぶ・・』


「もっとこれから増えるのね!楽しみだわ。さぁ、土魔法の練習をしましょう!」


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