3-54 コリファーレ王
…ゲルハルトがやられたか…
…あやつにセヴェリは手に余ったか…
…ならば私が行くしかあるまいな…
…王妃…行ってくる…
…待って…わたくしのフェルディナン…わたくしの加護を…
…お前の加護があれば奴らなど一瞬で片付けてこよう…
…えぇ…わたくしのフェルディナン…もっと近くに…
…王妃…美しいわたしの王妃…
…フェルディナン…わたくしの王…もっとわたくしの加護を…
…お前を離せなくなってしまうではないか…
…フェルディナン…あなたにはわたくしの加護が必要でしょう…
…王妃…
…王…わたくしはさみしいのです…本当は…あなたにはこのままここで…わたくしと…
…王妃…お前の望むことをかなえることが私の望みでもある…
…ではフェルディナン…今しばらく…わたくしを離さないで…
…あぁ…私の王妃…お前は美しい…そして…私の心も体もお前につなぎとめる…
…それがわたくしの望みです…わたくしの王…もっと…わたくしを愛して…
…これほどお前を愛しているのに?…
…もっと…もっと欲しいのです…わたくしの王…フェルディナン…
…もっとか…すでに何日もお前をこうして可愛がっているのにか…
…えぇ…もっと…もっと…わたくしは欲張りなのです…
…欲張りなお前は本当に美しい…そんなに私が欲しいか…
…えぇ…わたくしの王…もっと欲しいのです…あなたのすべてが…
…私のすべてはすでにお前のものだろう…
…いいえ…わたくしの王…まだです…まだ足りません…もっと…もっと…
…王妃…私の王妃…あぁ…何と美しい…私はお前の前ではただの僕でしかない…
…えぇわたくしの王…わたくしをもっと愛してください…あなたの愛をわたくしに…
…そうか…そんなに私の愛を望むか…
…はい…わたくしの王…さぁ…はやく…お願い…わたくしの王…
…あぁ…何と妖艶な…美しい私の王妃…私の愛を受け止めよ…今宵は休ませぬぞ…
…えぇ…わたくしの王…それこそがわたくしの望みなのです…愛して…愛してください…
…王妃…あぁ…私の王妃…お前が満足するまで愛し合おう…
…えぇ…王…フェルディナン…
…そして…私に加護を授けよ…お前の…その美しい身体で…
…えぇ…もちろんです…王…存分に…受け取ってくださいまし…
…あぁ…王妃…お前は本当に素晴らしい…
…わたくしの王…今宵も…たくさん愛してくださいましたね…
…お前が美しいからだ…
…うふふ…嬉しい…
…王妃…そろそろ行ってくる…
…そうですか…
…お前の加護も十分に受け取った…
…えぇ…えぇ…そうですわね…
…早く片付けて…
…えぇ…早く邪魔なものを片付けてください…
…あぁ…すぐにお前の元に戻ろう…
…えぇ…そして…またわたくしを愛してくださいまし…今宵のように…
…今宵のように…激しくか…
…えぇ…わたくしの王…
…あぁ…本当にお前は美しい…本当に…
…嬉しいですわ…わたくしの王…
…あぁ…忌々しい…あ奴どもめが…
…えぇ…本当に…早くこの世界を…わたくしのものに…
…あぁ…待っていろ…すぐに…
…えぇ…お待ちしています…わたくしの王…早く戻ってきて…
…あぁ…わかっている…
…そして…また…
…また…このように…か…
…えぇ…王…
…お前は美しいな…
…王…もう少しだけ…ねぇ…愛して…
…王妃…私もそうしたい…だがそろそろ奴らを片付けてしまわんとな…
…えぇ…わかっております…それがわたくしの願いですから…
…王妃…だが…もう少しお前とこうして…
…えぇ…そうして…わたくしの王…もう少しわたくしの加護を…
…お前の加護か…そうだな…
…えぇ…王…わたくしを愛すれば愛するほど…わたくしと交わるほどに…
…お前の加護が強くなる…
…えぇ…王…さぁ…わたくしの加護を…
…あぁ…私の王妃…お前の加護を…お前の身体を…もっと…
…えぇ…もっと愛して…あぁ…わたくしの王…もっと…もっと…もっと…
…王妃…あぁ…美しい王妃…お前の願いを聞き届けよう…私の愛を受け取るがいい…
…王…わたくしの王…あぁ…素晴らしい…なんて素晴らしいの…あぁ…あぁ…あぁ…
…素晴らしいのはお前だ…私の王妃…
…王…もっと…もっと下さい…私に…
…王妃…美しい王妃…受け止めよ…私の愛を受け止めよ…
…王妃…行ってくる…お前の加護は十分に受けた…
…えぇ…いってらっしゃいませ…
…すぐに片づけてくる…
…お待ちしております…わたくしの王…
「…来たな…」
「とうとう来おったか…」
『こわい~~~・怖いの来たのね~~~~~~~~』
「…王様…とうとう…」
『すさまじい邪気だな…この者は……ん…いや…だが…これは………』
壮絶な邪気を纏ったコリファーレ王のフェルディナンがラヤーナ達の前に現れた。