0 はじまり
夜8時更新予定です。
・・・なんだろう・・・ふわふわ・・・している・・・
・・・ここはどこなのだろう・・・
・・・す・・・て・・・・だ・・か・・・・・・けて・・・
「何か・・・聞こえる・・・?」
・・・だれか・・・たすけて・・・
「・・・たすけて・・・?だれ?誰なの?」
・・・だれか・・・いる・・・こたえている・・・だれ・・・
「どうしたの・・・なにが・・・助けてって・・・」
・・・あやね・・・あやねなの・・・?
「どうしてわたしの名前を・・・?」
・・・あやねなのね・・・おねがい・・・たすけて・・・・!
「助けるって・・・あなたは誰・・・それに・・・ここはどこ?」
あやね・・・わたしたちのせかいをたすけて・・・もりを・・・たすけて・・・
「もり・・・森?・・・世界?」
こえ・・・きこえたのね・・・あやねなら・・・もうあやねしか・・・もり・・・きえちゃ・・・
「え、あなたは誰?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それに・・・ここはどこなのかしら・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・わたしは・・・孫たちは・・・庭の手入れが・・・私は倒れて・・・」
・・・やね・・・あやね・・・
「私はもしかしたら・・・寿命で・・・そうしたらここは・・・」
・・・あやね・・・あやね・・・たすけて・・・
「ここはどこ?天国でもないみたいだし・・・それにあなたは・・・」
・・・れりな・・・あやね・・・たすけて・・・
「れりな・・・?え・・・れーりな・・・?」
・・・あやね・・・おぼえてる・・・たすけて・・・あのとき・・・れりな・・・を・・・たすけたみたいに・・・せかいを・・・もりを・・・たすけて・・・
「レーリナなの?でもレーリナは小さな人で・・・あれは小さい頃の・・・」
れりな・・・めがみさま・・・かわり・・・ちから・・・すこししか・・・ない・・・
「女神?かわり?ちからって?」
あやね・・・たすけて・・・もう・・・じかん・・・ない・・・みんな・・・きえちゃう・・・
「まって・・・助けてあげたいけれど・・・何がどうなっているの?」
あやね・・・おねがい・・・たすけるって・・・いって・・・おねが・・・・
「レーリナ?」
・・・・・・・・・
「レーリナ?」
・・・・・・・・・
「レーリナ!」
・・・も・・・じか・・・・・・な・・・
「時間?」
・・・・・・・・・
「レーリナ?」
・・・・・・・・・
「レーリナ!」
・・・・・・・・・
「レーリナ!レーリナ!」
・・・・・・・・・
「レーリナ!助ける、助けるわ!レーリナ!」
そういった瞬間、あやねの身体は強い衝撃でどこかに引かれていった