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30.再構成

お分かりいただけただろうか?....









いや待て待て。


創造思考...(かり)

何故仮なんだろうか。


[擬人化は可能ですが、神への進化が出来ない可能性が高いと見られます。]


なるほど。

()()()()を構成するためにはまだ私も未発達なわけだ。



だが、今まで提案することはなかったが何故いきなり?


[創造思考-仮を手に入れ、アビディティーの機能性も向上したからだと思われます。]


...まあいいか。

助かるしな。


気がつけば夜。

2日目だ。

おそらく大丈夫だとは思うが、一応戻ろう。



------------------------------------------------------------------------------------




『汝は全く。』

『すみませんでしたー。』


ああ、戻ってよかった。

やっぱりそうなのか。

語弊は怖いな。

これで夜待たせてたら危なかったな。


『次からは気をつけるんだ。』

『そうします。』


だが、仕方のなかったことなのだ。

まあいいか。


『んで、どうするのだ。』

『ん?』

『創造思考を得たのだろう?』

『仮、ですけどね。』

『そうなのか?』

『ええ、おそらく魔物から進化したからでしょうかね。』

『あぁ、なるほど。あり得るな。』


『...あなたのアビディティー、新しい概念を発見出来ないみたいですね。』

『な!どうしてわかった?!』

『アビディティーです。』

『?!おのれ、もしや‘アカシックレコード’に?!』

『何ですかそれ。因みにアビディティーではません。』


『むむ、それは本当か?...本当だな。』

『...嘘の確かめ方はわかるんですね。』

『ああ、あるデータの統計的な観点だがな。』

『なるほど。』


『...その創造思考の仮のやつは何が出来るのだ?』

『擬人化ですね。』

『...なるほど。』

『ええ....』


『折角だ。ここでやってみてはどうだ?』

『...え、今なんて?』

『やってみろ、上手く出来る方法を教えてやる!』

『え、ええ...』


いきなりなんなんだ、こいつ。

いつもより目がキラキラしている上に、鼻血が出ている。

だが、上手に人型になれるというのは魅力的な提案だな。

仕方ない、やるか。


『どうなのだ?!』

『しっ...仕方ないですね。やりますよ。』

『おおお?!よくやった!』

『何をですか。』

『まあ気にするな!...では、やるぞ!』


『それで、どうすれば?』

『まず人間には色々なルールがある。』

『どういったルールです?』

『モラルやマナーなどだ。』

『ああ、それは色々やりました。』

『いやいや実際生活するのとは少し違うから一から丁寧に教えてやる。』


ええ...。


------------------------------------------------------------------------------------



...なるほど。

人間には色々なルールや常識、習慣やマナーという物があるのか。

聞いといてよかったな。


そいつを活かすには、どうすればいいのだろうかという事も踏まえると、どう擬人化すればいいかは難しいな。


まあだがいいか。

分からないと言ったら見た目もガルガンチュアが決めてくれるというのだから、文句なしだな。


早速それを調整していく。

もう少しこう。

ここをボン、キュッ、ボンってするのがいいのだ。とか言っている。

どうしていいかは疑問だが、今はこいつを信じるしかないか。

涎が垂れてたり、はなじが出っ放しなのは気にしないでおこう。


擬人化は案外簡単だ。

まず、創造思考を何らかのアビディティーと並行発動する。

現に私は今、ブレイクアビディティー"除可破理"を使い、頭の中のイメージを虚像として映し出せるようにしながら、ガルガンチュアにどうすればいいか決めてもらっている。


数分後、遂に完成した。

かなりの並行発動時間だったので、真核量は20%減った感じがした。


『...さあ、やるのだ!しっかり身体を内側から変えてくイメージだ。わかったか?』

『ええ。』

『よし。いいぞ!それだけわかってればなんとかなる!』

『...行きます。』

『...っうっふっ。』


集中する。

今までで一番だ。



『はぁぁぁぁぁっ!』


だんだん形が変わる。

何か自分から温かい物を感じる。


『ミダラよ、悪いが我の本体を召喚して欲しいのだが...』


...邪魔だな。


『なんでですか。こっちは今余計に真核使いたく無いタイミングなんですよ。』

『いやー、実はだな...』


っちっ、うるさい。

うざい。

ムカついたのは久しぶりだな。


というか今の話だと、あっちの世界で暇だからこっちの世界で時間潰しといて、物語を見る感じで私につきまとって来たという事なのか。


『やっぱ暇人なだけだったんですね。』

『うっ、兎に角お願いだ。』


うう、うるさいなあ。

どうずればいいのか。

あ、思い出した。


念のために、魔力を一旦保持しながら、

界識図書館で目的の情報を探す。


...あったぞ。

“分身体の()()()()”だ。


『もしそれだったらあなたのスキル使えばいいじゃないですか。』

『な、何故だ?』


『ファウンダーアビディティーを持ってるからわかるとは思いますが、分身体を召喚したら本体は召喚出来ない。ただしもし召喚された対象物が拒否しなければ、本体が分身体と“交換”できるって。』

『げっ。』

『なにめんどくさがってんですか。自分で蒔いた種でしょ。そこは自分でなんとかして下さいよ、おさぼりさん。』

『...。行くぞ!』


『今ですか?!っッと、待ってください。』


さっきからうるさいなあ。

なんで今なんだろうか。

色々乱れるから辞めて欲しいのに!


『すまないミダラ。しばらくの間そちらに行けぬ。』

『あーそうですか。そっちの方がいいですよ。』

『なにを根拠にだ!』

『勘ですね。』

『くぅ!なんなんだそれは?!』

『ああもう!!兎に角一回シャラップして下さい!!』

『ぐへえ。』


はあ。やっとか。


行くぞ!


[擬人化。実存作成、スタート。]


温かい物が体の芯から全身を温める。

形が変わる。心も変わる気がした。


段々と意識が薄くなっていく。

が...耐える。

耐え続ける。

意識を保たなければ死んでしまうような感じがしたからだ。



...何分経っただろうか。


[擬人化完了。]


声が聞こえた。

アンチブレイバーを読んで頂き、有難うございます!


今更なのですが、この作品僕がはESN大賞に出している作品です!

そしてとうとう、ESN大賞の目標文字分を突破しました!

読んで見た方、是非ブクマ、評価、感想、等の熱いサポートをお願いします!!


それでは次回もお楽しみに!

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