はじめに
世間では夏休みらしいので、読み切って在庫が足りない。これから、大量に読むためにストックしよう。
そんな方がいるかも知れない、と思い、投稿しました。
私が小説家になろうに初めて訪れたのは、たぶん、二年ほど前。
ネットで電子書籍を大量購入し始めて二年目ごろだ。
よく、”ネット小説”という言葉を見るようになったのだが、よくわからないものには手を出したくなかったのと、途中からはサイトに行ったら負けのような気がする、という謎の意地で、最初はサイトを見る気は全く無かった。
だが、書籍化したある二つの作品が、私を小説家になろうへと引き込んだ。
片方は、買った後に失敗したかな、と後悔する内容だった。
そして、もう一方はとても面白い、読んだ後、満足感でにやけてしまう、大当たりの作品だった。
毎月、かなりの額を書籍につぎ込み、節約を考えていた私にとって、この二つの経験は大きかった。
ハズレにお金を使いたくなかったし、こんな面白い小説が他にもサイトに存在するかもしれない、という可能性。
結果、私は一日のほとんどを「小説家になろう」で過ごすことになる。
だが、素人小説というだけあり、玉石混交。なかなか好みの作品、作者を見つけられない。
更新も、仕事の合間に書かれるものが多く、月に数回のみ、という作品も多い。
しかも、面白い作品はサクサクと読み進め、あっという間に追いつき、週一更新の作品でさえ、遅すぎて耐えられない。
一回に更新される文章量も少なすぎて、数分で消化してしまう。
空腹なのに、ひとくち食べたら終わり、というような状況だ。
私は毎日、毎日、飢えた獣のように更新のチェックをするものの、どんなに睨みつけようが、更新速度があがるわけがなく……。
ユーザー登録もしていなかったため、ブックマークのチェックに何分も使う始末。
なろう初心者の私は「この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!」から、作品を探すものの、みんな、同じ作品しかブックマークしていない事実に絶望。
さすがに、今は「ランキング」や「検索」、「今日の一冊」、「レビュー」や「小説の新着」などを知っているが、最初の頃は「評価一覧」やら、「ユーザー登録」など、マイページからのリンクしかわからず、とても苦労した。
最近は、エッセイでおすすめしてくれる作品もあり、たいへん助かっている。
けれども、そのエッセイの更新もなかなかに遅い。
作品を読み、評価する必要があるのだから、当然ではあるのだろう。
が、好みに合わなかったら、また一ヶ月近く、次のおすすめがないまま待つ、というこの苦痛。
……まぁ、電子書籍やドラマ、アニメ、映画と、他の物語の所で一ヶ月も過ごせば、量が溜まるからいいのだけれど。
私はいつも、そんな感じで「小説家になろう」で生活しているのだけれど、あるエッセイを読んで、初心者はみんな作品の探し方がわからず、苦労しているのかもしれない、と考えるようになる。
そこで思いついた。
――一個一個の評価なんかいらないから、一回に、大量におすすめ作品を教えてくれる作品があったら、喜ぶ人がいるかも知れない!
……とまぁ、そんな訳で。
次の回からは、延々とおすすめ作品を載せていこうと思います。
ちなみに、私を「小説家になろう」へと引き込んだ、おすすめ作品はこちら。
→「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」(香月 美夜)
日本では本の世界に閉じこもっていた活字中毒者が、本が手に入らない異世界で、本のためにリアルで頑張らざるを得なくなった話です。
病弱な体で無茶する主人公がコミカルで。
それでいて、異世界の四季折々の生活は細やかに描かれ。
家族愛にほっこりし。
また、本の普及のための、アイディアや知略が面白く。
身分差による、価値観や生活の差が歴然として存在し。
それでいて、萌もある。
バランスが素晴らしいと思います。
……検索したら、一回で複数のおすすめをしている人はゼロではなかったけれど。まぁ、紹介したい作品が別なら問題はないはず。