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7「金髪碧眼の魔術師」

「悪いけど、時間がないんだ。

初めから本気で行く」


俺は無詠唱で風の弓を作成。

上空にいるドラゴンへと構える。


六本の風の矢を作成。

それを引く、この瞬間に【サーチ】の魔術を風の矢に付与する。


そしてそれを、打つ!


六本の風邪の矢は上空に打ち上がり、ドラゴンの目の前で分散した。


一本目の矢は右目に命中。

二本目の矢は左目に命中。

残りの四本の矢は二本ずつドラゴンの翼を襲う。


【サーチ】で付与した矢は絶対に外れない…そう、何処まで逃げても永遠に追い続ける。


『グオォオオオオオオオオオオ!!』


ドラゴンは咆哮を上げながら地面へと落下して行く。


俺はつかさずそのドラゴンの落ちてくる場所を魔術で操作して土の針地獄を作る。


Cランク魔術。


【アースジャベリン】

無数の土の針を出現させる。


そしてファントムドラゴンの体は針地獄の餌食となる。

だが、流石と言うべきか、ファントムドラゴンは一度体を暴れさせると、針地獄から脱出し、地面に立つ。


流石に決まんないか…。


『グオォオオオオオオオオオオ!!!』


ファントムドラゴンは咆哮と共に、口の中に炎を宿し、そしてもう一匹ファントムドラゴンが現れた。


二匹のファントムドラゴンは【ブレス】の態勢に入る。


「アル!あれはやばい逃げな「大丈夫です」


俺は父様の台詞を遮る。

大丈夫…あれの対処法は簡単だ。


そもそも今の俺には【魔力感知】と【魔術態勢】がついている。

この二つが成す意味は?


そう答えは【幻影魔術】の無効化。

だから俺に加わる【幻影魔術】の効果は一瞬…。


「ほら、もう見えなくなった」


そこにはもう居ないファントムドラゴンの姿を見て俺は笑う。


【幻影魔術】の対処は完了。

次は【ブレス】か…今の魔力量で【ガラハド】を使えばその時点で俺の魔力はゼロになりゲームオーバー。


ならここは…最大限の力でお相手するしかねぇな。


俺は両腕を前に出して手の平を広げ、そして唱える。


「《我の名はアルトリア=シューレル、光よ、悪しき者に光の加護を、裁きの鉄槌を》【ライトジャベリン】!!!」


Cランク魔術。


【ライトジャベリン】


一本の光の槍を高速で放つ魔術である。


俺は全ての魔力をこの術に託し、放つ。

光の槍はとんでもない勢いでドラゴンに向かう。


『グオォオオオオオオオオオオ!!』


そして、ドラゴンの【ブレス】と俺の魔術が激突する。


「クッ!うおおおおおおお!!!」


俺は歯を食い縛り、叫び声を上げるた。

光の矢は【ブレス】を徐々に押して行く。

そう…何故俺が【ライトジャベリン】を選んだが…これは今俺が使える光属性の魔術で一番の力を持つ。


更にそこに加わるのは【攻撃力上昇】【攻撃力超上昇】の効果だ。

つまりこの【ライトジャベリン】の持つ威力は…ざっとAランク相当じゃないか?


そして、奴の種族は『邪竜』つまり弱点の属性は…。


「光だろ?」


俺は不適な笑みを浮かべる。


ズドン!


その瞬間だった。

【ライトジャベリン】はファントムドラゴンの胴体を真正面から貫いた。


ファントムドラゴンはゆっくりと体が地面へと倒れて行く。


「…」


流れるは数秒の沈黙。


「終わったかな…?一応保健に防御力上昇をかけてたけど、蛇足だったみたいだな」


俺はファントムドラゴンを横目に笑った。


「っと…てかもう…立ってるのがげんかーー」


バタっ!


と、俺は魔力をすっからかんにして倒れた。

あぁ…これデジャブだわ…。


「アル!おいアル!!」


父様が俺を呼んでるぅ…けどごめんパトラッシュ…僕はもう疲れたよ…。


ガクッ…!


「アルゥーーーーーー!!」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

彼女(彼)は知らない。

この日、何をやり遂げたのかを、何をやってのけたかを。


人類史上、初めて複数の魔術を無詠唱で付与と言う技を成し遂げたこと。


そしてそれを駆使して、ファントムドラゴンの討伐を五歳にしてやってのけたことを。


これが、最年少天才魔術師の誕生の瞬間である。


その者の名は、アルトリア=シューレル。

そして後にこう呼ばれる事になる。


【金髪碧眼の魔術師】


と。

読んでくださりありがとうございます!

やっと、アルがチートになる(元から)きっかけを作れましたw

そして作者はずっと思ってます…早く女の子とのイチャイチャを書かせろと。

ではまた!

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