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TS転生!?~金髪碧眼の魔術師は可愛い女の子とイチャイチャしたい~  作者: あだち りる
第二章「TS冒険者編」
40/41

37「一番大きく芽生えている感情」

長らくお待たせしました。

そして、シエルは語り終えた。


………

………………お……重いいいいいいいいい!!

いやわかってたけどね!?重い話だろうなぁ…って予想くらいついていましたけどね!?


いやでもこれは流石に重すぎるでしょう…マジかよぉ…もうアルたんのキャパシティ越えちゃってるよぉ…。


よし、とりあえずツェルトに助けをーー


「……」


なーに魔剣に戻っちゃってんのこの英雄様は!?

シエルが俯いてるのを良いことに逃げやがった!こう言う時って貴女みたいな英雄様は励ますんじゃないんですか!?


どうしよう、言葉が見当たらない。

こう言う時ってどういう言葉をかけるべきなのか…俺は考えた。


大丈夫?とか辛かったね?とか、きっとそんな言葉じゃないと思う。


そんな当たり前の言葉が欲しいんじゃない…きっと、きっと欲しいのは言葉なんじゃなくてーー


「へ…?」


俺はゆっくりと、シエルの頭を撫でた。

今までこの子がどれ程の苦しみを味わってきたのか、そんなの俺にわかる訳がないない。


その痛みは、決して共有できる物ではないのだから…だから、今俺に出来る事は、ただ彼女に暖かさを、温もりを、それらをあげることしか出来ない。


よし!


「それじゃあシエル!王都の観光をしましょう!」


「え…えっと…」


「王都は中心都市と言われているんです。

きっと様々な娯楽がありますよ!私は一度その娯楽に触れて見たかったんですよ」


「で、でもボクは…」


シエルは躊躇する。

当たり前だ、これまでの生活を考えれば、誰だってこうなる。


だからこそ、今の彼女には必要なのだ。

感情が、楽しいとそう思える様な思い出が。


「いいんですよ!私がシエルと楽しみたいんです!さぁ行きましょう!」


「え!まーー」


「待ちません!」


俺は有無を言わさず、シエルの手を引っ張り、外に出た。


その後は、ただ遊んだ。


目についた物に飛び付き、二人で遊んだ。


遊んで、遊んで、ただただ楽しい時間を。


そんな、有意義な時間を過ごした。


遊び疲れた俺達は、宿へ戻る。

その道中で、シエルは俺にこう言った。


「ありがとう…ございます!」


その時、俺は初めてシエルの笑顔を見た。


けど、きっとその時の俺の顔に、笑顔はなかっただろう。


まだ、彼女の為にやらなければいけないことがある。


これは、彼女がやるべき事なのだろう。

でも、今の彼女にそんな力はない…なら、俺がそれを変わりにやるだけだ。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

夜、宿屋の扉の外で、俺が空を見上げていると、ガチャリ、と、扉の方からツェルトが出てくる。


「シエルは?」


「寝たぞ」


「そうですか…」


「それで…本当にやるのか?」


「えぇ、既に情報は掴みました」


「…段取りの良さがまるで暗殺者だぞ、アル…」


ひきつった笑みを浮かべるツェルト。


「まぁ間違ってはいないですよ…これからやることを考えれば」


「そうだな、けれど、追われる身になるぞ?」


「大丈夫ですよ、証拠さえなければ」


そう、バレなければなにも問題はない。

証拠も、何もかも、全てなければバレる事はないのだ。


「最後に聞くが、本当にいいのだな?」


「なにがですか?」


「お前はまだ人を殺したことがないのだろう?」


「ええ」


「躊躇はないのか?」


その問いに、俺はただ平然と、こう答えた。


「ないですよ」


何を躊躇する必要がある?

奴はクズだ、聞けば聞くほど、それがわかった。


その時、色々な物が芽生えてきた。


憎しみ、怒り、それらが全て押し寄せてくる。


そして、俺のなかで静かに、そして一番大きく芽生えている感情、それは紛れもないーー


ー殺意ー


「さぁ行きましょう」


すぐに終わるから、待ってて、シエル。

【アルたんのプチ劇場】


4


アル「はいどうも!毎度お馴染みのコーナー…もうさ、この挨拶やめよう、てことで!全然毎度お馴染みでもないコーナー第四回目です!」


ミーニャ「わー!パチパチ!」


アル「えぇ無事、ツェルトとも仲直り出来たので、このプチ劇場もめでたく再開ですね」


ミーニャ「ごめんねお姉ちゃん」


ツェルト「いやいいのだ…これからは平等に扱って貰えるのだから…」


アル「さて、とりあえず久しぶりすぎてあんま覚えてないですけど、確かゲストを呼んでお喋りしちゃうコーナーなので、ゲストカモン」


リコック「あ、こんにちわ」


アル「……え?いいの?久しぶりなのにゲストこの人でいいの?てか皆覚えてないだろ」


リコック「アルちゃんになんか貶されてる気がする」


ミーニャ「パパー!」


リコック「やぁミーニャ」


アル「では、今回のゲストは、女神ミーニャのパパさんこと、リコックさんです」


リコック「まさかここに呼ばれるなんて予想もしてなかったよ」


アル「まぁモブですしね」


リコック「いきなりの言い様!」


ツェルト「同士だ」


リコック「え?ツェルトさんって結構メインなんじゃ…今回も出てるし」


ツェルト「このコーナーで私は初めて今回自分の名前以外の台詞を言えたぞ」


リコック「…なんかすみません」


ツェルト「いいのだ、モブ同士だ、仲好くしよう」


リコック「はい!」


アル「なんかモブ同盟が結成されたな…」


ミーニャ「アルちゃん、私の出番はいつくるのかな?」


アル「んー無能な作者に聞かないとわからないかなぁ…」


…………い、一応プロットは出来てるんだよ…。


アル「……半年感放置した奴が何言っても無駄だかんな、てことで!今回はここまで!でまた!…作者、ちゃんと謝れよ?」


はい…本当にすみませんでした…。

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