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TS転生!?~金髪碧眼の魔術師は可愛い女の子とイチャイチャしたい~  作者: あだち りる
第二章「TS冒険者編」
37/41

34「銀狼族の生き残り」

2017年終わる前に投稿出来ましたぁ!!

遅くなりましたが楽しめて頂けたら幸いです!!

ーアルトリア=シューレルー



「アル、様子はどうだ?」


俺が少女の為に毛布を掛け直すと、ツェルトが扉を開けて入ってくる。


「泣き疲れてまたぐっすりと」


「本当だな」


つい俺とツェルトはその微笑ましい寝顔にニヤけてしまう。

この笑みを見ているとこちらも安心してしまう。


けど…そんな風に安心もしていられない。

この子、どう見ても訳ありっぽいし。

とりあえずは、起きたときの為に。


「ツェルト、一度ご飯を買ってきて貰えませんか?軽く食べられる物で」


「その子に食べさせるのだな、了解した」


「お願いします、私はこの子の事を見ていますから」


「あぁ、それでは行ってくる」


ツェルトは部屋を出て行く。


…さて、今この状況…横に寝ている幼女、その隣にいる俺…。


実を言うと、今俺は理性を抑えている。

何故かと言うと、この目の前にいる幼女…ケモ耳なんですよ!!しかも青よりの銀髪ショートとか言う最強に可愛いお姿!!


イイイイヤッホオオオオオ!!最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアハハハハハハハハハハーッ


ん?なんか今日勢い凄いなって?

そりゃ異世界初のケモ耳様でっせ?

しかも幼女、女神のお陰で幼女の素晴らしさに目覚めた俺にとってはもう堪りませんよ。


よし、少し寝顔を拝見。


「ん~…」


ケモ耳幼女はこちらに寝返りをし、ふにゃぁっと寝息を漏らす。


か、可愛いすぎるううううううう!

なんだこれ!?反則だよ!?クソ…撫でたい…撫でまくりたい…モフモフしたいぃ。


俺はこのやるせない気持ちを手でモミモミとしながら妄想で消化する。


目の前にケモ耳幼女がおると言うのにこのモフモフ出来んと言う仕打ち…あまりに酷じゃないか。


別に触れば良くね?とか思ってる奴、俺がそう簡単に触れない理由を説明してやる。

一度だけ、母様の書籍で亜人についての本があり、それを読んでみた所、どうやら亜人にとっての尻尾や耳は性感帯らしく、愛すべき人にしか捧げないらしい。


クソ…どうする…?


いや…待てよ?


バレずにモフれば良くね?


その決意に至った瞬間、俺の脳は今世紀最大のフル稼働を見せる。


ーー震えろ、俺のリミッターーー


寝返りの角度、耳の位置、毛布のズレ、ベッドの軋み、扉の開く確立、寝息の速度、そしてここから導き出される手の角度、それ即ち正面突破。


ーーエンディングが見えた!


震えるぞハート!燃え尽きるほどビート!

うおおおおおおおおおおおおおおおお!


「ん…?」


(ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳ケモ耳)


この時、アルの脳内と視界には幼女のケモ耳しかなく、幼女が既に目を開いていたと言う現状に気付いていなかった!


そしてーーアルの手はとうとう、ケモ耳に到達した。

……

…………

…………………

………………………

……………………………

…………………………………ユニバース…。


モフモフだよ…皆…モフモフ何だよ…この手、もう俺離せないよ…これぞ世界の万物だよ…。


この手を撫でる様な感触…そうそれは正に天使の羽が如く…もう俺…ここで死んでもいい。


「ふにゃあ…」


「…ん?」


俺の耳に、一つの可愛いお声様が聞こえた気がしたのですが。


「も、もっと…」


おっと、気のせいじゃないですね。

さぁて、ちょいとケモ耳幼女様のお顔を拝見させて貰いましょうか。


「…起きてる?」


「ん…」


「いつから…?」


「私の…触る前…」


その瞬間俺は宙を綺麗に舞い、トリプルアクセルをし、床に手足をつく。


アルたん秘技ーー


「すいませんでしあああああああああ!!」


『圧倒的謝罪』!!!


「べ、別に怒って…ない…」


「そ、そっか…良かった」


圧倒的感謝!!!


って、茶番みたいな事してる場合じゃないか。

ん?かなりガチっぽかったけどって?気のせい気のせい。


「あ、あの…」


すると、ケモ耳幼女は体を起こして、こちらに顔を向ける。


「どうしたの?」


俺は優しく頬笑み、ケモ耳幼女の前に立つ。

可愛い子を前にすると勝手に口がつり上がるこの癖直した方がいいな、絶対。


「えと…その…ありがとう…ございました」


「いや、当たり前の事をしただけだよ」


これ一度言って見たかった。


「い、いえ!最初にあんな無礼な事をしてしまったのに…ボクの事を…抱き締めてくれて…本当に嬉しかった…です」


「いやぁ…あれは何と言うか役得と言いますか…御馳走様ですと言いたいと言うか…」


俺は頬をポリポリとかく。

あの抱き心地半端なかったっす。


「よくわからないですけど…ボク…そのあの…」


モジモジとしてる幼女、眼福…けど、こう言うのは大人の男の手助けが必要だ。

あ、今は十歳の幼女ですけどね。


俺は近づいて頭を撫で頬笑む。


「大丈夫、ゆっくりでいいから、ね?」


「ありがと…です」


幼女の小さな微笑みは、小さな一輪のコスモス。

つまり、最高に可愛いって意味だ。


「それで、何かな?」


そう聞くと、グッと小さく拳を握り、よしと小さく呟いて意を決して言う。


「ボクに、恩返しさせてください!」


「恩返し?」


「はい、ボクは貴女に感謝して…ます…ボクを暖かく抱き締めて…くれました…だから、そんな貴女に、ボクは恩返しがしたい!」


幼女はそう言うと、こちらにより見詰めてくる。

この潤んだ瞳…こ、断りたくねぇ…けど、まずは事情を聞こう。


「えっとね、私は君の事をまだよくわからないし、まずは君について聞いても大丈夫かな?」


一度そう言うと、離れ、正座して言う。


「…ボクの…名前は…シエル…銀狼族の生き残りです…」

【アルたんのプチ劇場】


3


アル「はいどうもー!毎度お馴染みのコーナー…って、おい作者、台本に嘘書くなよ、毎度じゃねぇじゃん」


作者「アルたん、そう言うのいいから早く進行を」


アル「チッ」


作者「舌打ち!?」


アル「はい、それではメインパーソナリティ紹介でーす」


ミーニャ「ミーニャだよぉ!作者さん元気出して!」


作者「み、ミーニャ…やばいマジ女神」


アル「さっさと帰れ作者が」


作者「アルってもしかして俺の事嫌いなのねぇ!?」


アル「はい、じゃあ次は…って、あれ、ツェルトは?」


ミーニャ「そう言えば今日スタジオでお姉ちゃん見てないよ?」


作者「…君らのせいだからな?」


アル、ミーニャ「へ?」


作者「そもそも、このプチ劇場がメタいからって作者が出てきてる時点で察してよ」


アル「つまり?」


作者「もうこのプチ劇場に出たくないってさ」


アル「ツェルトオオオオオオオオ!!」

ミーニャ「お姉ちゃあん!」


作者「はい、アルとミーニャはツェルトの元へ走って行ったので、今回は私が、では皆さん!これからもTS転生をよろしくお願いします!よいお年を!」

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