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23「俺の女神様と英雄様が修羅場すぎる」

今回は少し短めです。

「……」


三人の間に沈黙が訪れる。

俺は顔はダラダラと汗を流す。


この状況まずい!どう説明すればいいんだ!?


俺はパニクりすぎてもはやツェルトの胸を鷲掴みにしていることを忘れていた。

これでは感触を楽しむ所の話ではない。

今はこの状況の打開策が欲しい。


まずはプランA!


『事故と装う』


次はプランB!


『女の子同士の戯れ』


…Aで行こう。

けど、まずはツェルトの説明からだな。

なんて誤魔化そうか、いや最近お世話になってるお姉さんでいいや。


「み、ミーニャ実はーー」


俺がプランAを実行しようとした瞬間だった。


「あ、アル…そろそろ私の胸を離して貰えないだろうか…?いやアルがその私の胸に憧れているのはわかるが…流石に恥ずかしい」


おいいいいいいいい!英雄様ああああああああ!なに頬を赤らめて言っちゃってんの!?何状況悪化させるような事言っちゃってんの!?


「アルちゃん?」


ほらぁ!何か女神の顔が段々と闇落ちしてんじゃん?俺が築き上げてきた地位がもう台無しだよ!


「ち、違うよミーニャ?

この人は親戚のお姉さんでね!?

胸がこるって言うから胸のマッサージをね!?」


プランA何処いった。

もうパニクりすぎて意味わからん。

ヤバイ目がぐるぐるとしてきた。


「何を言っているのだアル?お前が私の胸を揉みたいと言ったのだろう?」


「あぁもう黙っててくださいよ!?」


この英雄様もうわざとだろ!?


「ねぇアルちゃん」


「はひっ!」


俺はミーニャの呼び声につい肩をピクンと震わせた。

恐る恐る俺はミーニャの方へ視線を向ける。


「アルちゃああん!!」


「うわぁ!?」


するとミーニャは突然俺を押し倒した。

その瞬間だった「んッ!?」ミーニャは俺の唇を塞いだ。


俺は突然の事で頭が着いて行かず、されるがまま何度もキスされた。

キスとは言ってもお子様がするようなキス。


そして数秒経つとミーニャは俺の唇から離れた。

その瞬間に俺はやっと状況を理解し、見ればミーニャは馬乗り状態だった。


ミーニャの顔を見ると頬を赤らめて涙をいっぱいにためて俺に言う。


「アルちゃんは…アルちゃんは私のなの!!」


なぁ…女神以上の地位をミーニャに与える事って出来ないのか…?


この日、俺は女神以上の存在を知った。

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