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番外編「ルミアの幸せ」

私には、八歳の可愛い娘がいる。


「母様!この髪飾りつけてみたんですけど、どうですか?」


「よく似合ってるわよ!」


娘の名前は、アルトリア。

私達はアルと呼んでいる。

私とアトリの可愛い天使。

目にいれても痛くない所か癒されるそんな存在、アルちゃんは普段は子供っぽい仕草を見せない。

けどたまに見せる子供の様な無邪気な笑みはちゃんと子供としての役割を全うしていると安心する。


「そう言えば母様、昨日言っていた『日記』の事なんですがーー」


「さーて!お昼ご飯の用意をしなきゃ」


後、物凄く勘が鋭いです。


ちなみに『日記』と言うのは、私が八年間つけ続けている『アル日記』と呼ばれるアルのアルの為による日記。


私達の可愛い天使は、いつでも私を飽きさせてくれない。

毎日毎日、日記をつけるのが楽しくて、仕方がなくて…もう八年。


時間が過ぎるのは早いわね。

これじゃ私もすぐにお婆ちゃんになってしまうわ。

なんてね、けど私は今が幸せだ。


アトリと出会えて、アルと出会えて。

もえ幸せすぎえ罰があたりそう。


「ふふ」


つい笑みが溢れてしまう。

こんな時がいつまでも続けばいいとそう思う…けど、後二年でアルはこの家を出て行く。


アルは冒険者になりたい。

私達にそう相談してきた、私とアトリは既にこの事について相談していた。

アルを見ていればわかる、きっといつかこう言う時が来るんだって…。


二年、私はこの残り二年を全部アルに注ぐつもりだ。

愛情と言う名の種を植え付けて見せるわ。

二年間存分に甘えさせてあげるんだから!

もう冒険者になりたくない!なんて言っても遅いんだからね。


「覚悟しててねアル」


私は不適な笑みを浮かべて料理を続けた。


私は今、この時が幸せだ。

『アル日記』


今日のアル。


今日、アルは私があげた髪飾りを見せてくれました。

とてもかわいく、やはりアルの金髪と完璧な組み合わせで、私はつい抱き締めたい衝動を押さえ込みました。


その後日記の事がバレそうになりましたが、なんとか話をそらせました。

危なかったです。


私が料理を完成させてアル達を呼びに行こうとしたところに、アルを見かけました。

アルは自分の部屋で何かを被っていました。


それを確認すると…カボチャパンツを頭に被せていました。

何故か息もすごく荒く、絵本を読んでいました。


すると突然、アルは立ち上り叫びました。


「ミーニャアアアアアアアアアア愛してるよおおおおおおおおおおおおお俺の嫁えええええええええええミイイイイニャアアアアアアア!!!!!!」


うん、アルはいつも通り可愛いわね。


それじゃ、今日はこの辺りで、明日はどんなアルを見られるのかしら、楽しみね!

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