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プロローグ

俺がもし、主人公だったら。

それはどんな物語になるのだろうか。

悲劇の主人公なのか、喜劇の主人公なのか。

絶望に抗い、ヒロインを助けて恋に落ちるのだろうか。

それとも、幸せな毎日をヒロインと送れたのだろうか。

そんな妄想、願望が頭に過る。


今までの俺はどんな人生を送ってきただろう。

ただ普通に人の波に流されて、隅っこに追いやられ、空気として生きて、何か楽しい事なんてあっただろうか。

いや、きっとなかった。

俺の人生を辿れば、無駄の一言で終わる。


あぁ…何か寒いな。

今夏だよな…何でこんなに寒いんだろ。

俺は朦朧とした頭で、自由の効かない腕を動かし、自分の手の平を細い目で覗く。

そこには、真っ赤に染まる俺の手があった。


はは…何だこれ…笑えねぇ。

あぁ…そっか、俺、女子高生を庇って…そんで車にひかれたと。

マジでか…俺の人生本当に終わるんだなぁ。

あぁ惨めだ、こんなつまらない人生とか。

まだ童貞も卒業してないのに。

二十五歳にもなって童貞とか、泣きてぇ。

あ、てか上司に頭を下げる毎日が終わるのか。

それはそれで悪くないかもな…。


「っ!」


俺は、突然と恐怖が頭の中を支配した。

え?待って、マジで死ぬのか?

声も出ないぞ?体ももう動かない!?

感覚が消えて…嫌だ。


嫌だ!死にたくない!

死にたくねぇよ!!こんな終わり方はあんまりだ!なにもしてない!なにもやってきてない!嫌だ…嫌だよ…。

やり直してぇよ…こんな終わり方、絶対に…嫌だーー!!!

















 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

オギャアーーー!

と、一つの家から大きな泣き声が響いた。


「母さん…よく頑張ったな…」


え…?誰…?この人…?何で泣いて…。


金髪の男は涙を流しながら、優しく微笑んでいた。


「私…の子…顔を…」


「ほら、可愛い女の子だよ」


すごい、綺麗な人だな…優しい笑顔。


「生まれてきてくれて…ありがとう…」

読んでくださりありがとうございます!

いやぁ…つい書いてしまった…実はTS物の長編をいつか書きたいと言う気持ちがございまして…まぁ書かせて頂いたと言う訳です!

不定期投稿になるとは思いますが、何卒よろしくお願いします!

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