第五話 「10年後…!」
目が覚めたら朝だった
ついにこの日がやってきた
大好きなあの人が帰ってくる日が
「おはようございますマリアお嬢様」
メイドと執事が声を合わせて挨拶をくれた
マリア「うん!おはようみんな!」
そこへパパがやってきた
「ついに10年だなマリア、あの少年が帰ってくるんだなぁ…」
マリア「そうね…パパ、それじゃあ天くんの家に行ってくるね!」
「行ってらっしゃいませマリアお嬢様」
クリスタル家は大富豪の家系で
マリアはその家系の一人娘なのである
「ついに独り立ちするのねあの娘も」
とママは言った
「なあにあの少年なら任せることができるさ、なんせ私たちの娘は彼に…いやいわんでもいいか…」
〜天の家〜
ここに来るのも久々だなぁ…
実はちょくちょく来てたんだよね…
グレン「よっ、マリア」
マリア「あっグレンくん早いね」
グレン「クク、はやくマスターを決める決闘であいつに身の程を知らせたくてな」
マリア「とかいってほんとは会いたいんでしょ?」
グレン「うぐっ…お前にいわれるとはな」
マリア「ちょっとどういう意味よ!」
グレン「オレが気づいてないと思ってるのか?クク」
マリア「〜〜〜〜ッ!!天くんには言わないでよね!?」
グレン「わ、わ〜ってるよ」
もう!相変わらずイジワルなんだから…
と、顔を赤めながら思ったマリアだった
グレン「そういえば時間はいつ頃になるんだ?今日で10年経ったはいいがそこんとこはっきり聞いてねえよな」
そういえばそうだ
10年後とはいえ時間まで指定はしていなかった、朝勝手に待ってるがはたして彼はいつ、いや本当に来るのかとだんだん不安になってきた二人だった、
だがそこで音が聞こえてきた
何かが走って来る音だ
そう彼が走って来る音だったのだ
天「たっだいまぁぁあ!!」
マリア「!!…おかえりいぃ!!天く〜ん!!!」
ズザザザッと急ブレーキをかける天
天「なんだ、お前ら朝からずっといてくれたのか、さんきゅな!」
グレン「お、お前本当に天か…?めちゃくちゃムキムキじゃねぇか」
天「へっまあな、まあひたすら肉体と体術を鍛えてたからな」
マリア「ええっ!?魔法じゃないの?」
天「才能ないってよ、まあ闘えばわかるさ、オレが最強になったかどうかな なあグレン!」
グレン「けっ…面白い、準備は出来てるようだな…チームマスターがどちらが相応しいか森で決着つけようぜ」
天「ああ!」
ついに帰ってきた天
グレンとはたしてどう闘うのか
次回、天VSグレン