第三十一話「無茶ばっかして!」
〜天上天下の部屋〜
マリア「よーし!できた!カレーライス!グレンくん喜んでくれるかな〜!」
ガチャと扉が開く音がした
あの二人が帰ってきたのだろうか?
天「たっだいまー!」
マリア「おかえ…」
グレン「はぁー…はぁぁー…た、ただいま…」
ひどく疲れた顔をして帰ってきたグレンくんに驚きを隠せない
マリア「どうしたのグレンくん!?」
グレン「お、重い…ただただ重い…」
重い…?言われてみればグレンくんの足がぷるぷると今にも倒れそうな勢いで震えていた
天「よし!修行終了!お疲れさんグレン!」
すると天くんはグレンくんのポケットから小さな石を取り出した
なんだろあの石…?
グレン「ぐあはっ…はっ…し、死ぬかと思ったぜ…」
石が取り出されるとさも軽くなった様に体勢が普通になった
マリア「なんなの一体?」
天「ああこの石は特殊でな、見かけと違ってすっげぇ重いんだ!この石をグレンのポケットに入れて修行場からここまで持ち歩いてもらった!まあこれも修行さ!なっはっはっ」
グレン「まあ……そういうわけだ…常に足が重かったぜ」
マリア「もう無茶して!今日グレンくん二回も足を痛めてるじゃない!当分はその修行禁止だからね!」
グレン「あぁ…(ぶっちゃけもうやりたくねえよ…)」
マリア「天くんも!なんでそんな修行させるのよ!」
天「今すぐにでも強くなりてえって言われたから手っ取り早い修行をさせたんだがな…」
マリア「まったくもう…」
グレン「マリア…今日の飯はなんだ?」
なんだかすごく期待の目でグレンくんが聞いてきた
マリア「ふふーん!今日はねぇ〜グレンくんの大好きなカレーライスだよ!!」
大声で手を上げながらそう言った、するとグレンくんは
グレン「ま、マジかぁ?す、すぐにでも食いてえ!」
大変嬉しそうに言ってくれた
そういう反応されると作った甲斐があったというものである
マリア「だけどその前に風呂に入ってきなさい!服もボロボロだよ?」
ぐぎゅるる〜〜とお腹をならせているがまずは風呂!と私はキッパリと言いつけた
グレン「わ、わかったよ!!」
そう言うとグレンくんはお風呂エリアに向かって行った
マリア「天くんもだよ!グレンくんが入り終わったら次は天くん!それまで抜けがけで食べちゃダメだからね!!」
天「お、おう…」
奥歯に物が挟まった様な返事が返ってきたがまあいいかとスルーした、今日二人が修行に行っている間に商店街で新しく買った皿とスプーンを私はせっせっと置いていく
天「新しく買ったやつかー?なんか全体的にピンクが多いな…」
マリア「いいじゃない明るくて!バスタオルとかも買ってるからね!もちろんピンク色の!」
天「…ピンク流行ってんの?」
そう、私は今日チームに必要な物は全部買ってきたのだ!おかげでかなり疲れている
天「まあなんだ、今日はみんな本当にお疲れさん!これからもクエストこなしていってオレ達も有名になろうぜ!天上天下の名を広めるんだ!」
クエストで思い出した
一つ気になることがあった
マリア「ねえ天くん、バース達はなんでああも簡単に引き下がったんだろ?」
天「わかんねえな…オレもちょっと気にはなっているんだが…なにか理由があるのは確かだろうぜ」
理由か…なんだか嫌な予感がしてしょうがなかった
あんなにも秘宝に対して独占欲の様なものが感じられたのに全くもって腑に落ちなかった
するとお風呂エリアから声がした
グレン「ま、マリア!なんだよこの服!?」
なんのことだろうと思ったがすぐわかった
パンダ柄のパジャマだから気にくわないのだろう
グレンくんはそういうとこ気にするからなぁ〜…
グレン「オレはこんな服で寝るのか!?」
しかめっ面で言われた
マリア「そうよ?いいじゃない可愛いでしょ?」
私がそう言うとすごく気に食わなそうな顔をしながら無言で席に着いた
グレン「ま、まあ…カレーライス作ってくれたし…心配もかけちまったからな…今日はこれで寝る!そ、それより飯をくれよぉ!」
恥ずかしげにグレンくんは言った
あまり焦らすとかわいそうなので私は皿にルーとライスを入れるのであった




