表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

異世界放屁伝説

作者: 酢酸 玉子

 おったとサ~ おったとサ

 一人の 男が おったとサ

 

 広い 東京(とおきょ)の 真ン中で

 ちょっと お腹が ぐるりんこ

 

 慌てて 入った 便所にて

 召喚 魔法が はい発動


 わけも わからず わわわわわ

 気付けば 立派な 玉座の間


 たまらず 男は 屁をこいた

 ブブブブ ブボッと 屁をこいた


 これは まずった 大失敗

 打ち首 刺し首 縛り首


 恐怖に 震える 男だが

 周りの みんなは 大感動


 なんと 素晴らし 屁の音か

 そちが 勇者に 違いない


 王様 喜び 手を叩く

 お付きも 合わせて 手を叩く


 何が なんだか わからない

 男を よそに 皆満足


 そうそう 話が 遅れたが

 魔王 討伐 行ってくれ


 そちの 屁ならば 大丈夫

 必ず 平和を もたらすさ


 仲間も 既に 決めてある

 まずは 奇屁の パラプップ


 呼ばれた 男は 立ち上がり

 一発 華麗に 屁をこいた


 ぽっぴらぱあんの ぴらぱっぱ

 ぷれぷれぴーと ぽれぴっぴ


 さながら 楽器か 歌姫か

 臭いも まるで 薔薇のよう

 

 みんな 感動 大号泣

 続けて 僧侶の ペーピッピ


 今度は とっても べっぴんさん

 思わず 心臓 どっきどき


 どんな 怪我でも 大丈夫

 私が 回復 させましょう


 いったい 回復 どうやるの

 私の おならを 嗅がせます


 ようし オッケー 絶対に

 怪我は しないと 決めました


 美女の おならを 嗅ぐ趣味は

 男にゃ なかった あららのら


 それでは 勇者よ 出発じゃ

 二人と 手つなぎ 放屁せよ


 言われて 力んで ブボボボボ

 気付けば お空の ど真ン中


 どうやら こちらの 世界では

 おならの 力が 違うよう


 減速 加速も 自由自在

 気付けば 勇者も 屁マスター


 あっと 言う間に 魔王城

 黒々 そびえる 異形の場


 不敵に 笑う 黒い影

 いきなり 魔王の 登場だ


 勇者 一行 よく来たな

 しかし 貴様ら ここで死ぬ


 言うが速いが 放屁する

 ブロロロロロッと まず一発


 慌てて 勇者も 撃ち返す

 ブブブブ ブボッと 応戦だ


 周囲の 雑魚は 大丈夫

 仲間の 二人が 相手する


 回復 美音 だけじゃない

 ちゃんと 戦う 屁もこける


 仲間を 信じて ただ一人

 魔王に 挑むは 勇者なり


 魔王と 勇者の 一騎打ち

 尻向け 合っての 一騎打ち


 終わりの しれない 戦いも

 遂に 魔王が 膝を着く


 もはや これまで ギブアップ

 お主の 勝利だ 勇者殿


 こうして 平和が 訪れた

 主役は 勿論 勇者様


 しかし どうにも 浮かぬ顔

 元の 世界に 戻りたい


 それなら 簡単 そう言って

 王様 お芋を 食べさせた

 

 こいつは 特殊な 魔法芋

 召喚 魔法の 触媒だ


 お腹に ガスが 溜まってく

 勇者よ さらば お元気で

 

 そして 勇者は 屁をこいた

 ブブブブ ブボッと 屁をこいた


 すると びっくり あら不思議

 気付けば 東京(とおきょ)の ど真ン中


 さきほど までが 夢のよう

 現実 世界に 戻ってく


 だけど 最後に もう一発

 ブブブブ ブボッと 屁をこいた


 もはや 力は 何もない

 ただの おならの 臭いだけ


 男は 笑う 寂しげに

 さよなら みなさん ブボボボボッ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] おもしろーーーーー!!!◟꒰◍´Д‵◍꒱◞ ちょっと、今外出先なんですよ!笑わせないで! ニヤけてめっちゃ恥ずかしい! なんて良いリズム。情景がありあり目に浮かびます。 これみんなに知っ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ