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夏生詩集2

甘食系男子

作者: 夏生

息子と手をつないで歩く道

私の手にすっぽり収まる息子の手は

柔らかなぬくもりがあって

握る力 少しついたようだ


小さくて細くて

風が吹けばよろけてしまう

まん丸の福助顔だけ安定感あって

絶妙なアンバランス


ミカちゃんがお手紙くれた

あと 可愛いって言ってくれたよ


かっこいいと言ってもらいたい

さっぱりカットした髪を

いじりながら言っていた

けれど


思うようにはいかなかったようだ


何でもお母さんと一緒じゃなきゃ嫌だ

なんて言ってる奴はモテないよ

あっ、星が出てるって

息子は人の話を聞いていない見ていない


女の子は守ってあげなきゃ

えっ、守ってもらったの?

うれしいの?


苦笑いだ複雑だ


男のくせに女のくせに

男らしく女らしく

に、こだわらくていいのかもしれない

戦う女の子守られる男の子でもいいの

かもしれない


どっちでもいい

性別を飛び越えて

互いに助け合えればいいんだ、きっと

先入観ほど物事を悪くするものはないのだ


疲れたから抱っこして

断る

抱っこ、抱っこしてよう

あっ、ミカちゃんおれのこと好きかもね

おれ 優しくて強い女の子好き!


草食系なのね

おれ 甘食だよ

あましょく?


ミカちゃんはお前のことを弟だと

思っているよ

四人姉弟の上だからね 最強だよ

甘食なんてぶっ飛ばされちゃうよ


抱っこをせがむ息子の尻を

軽く叩いて歩かせた


がんばれよ 甘食系男子!


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