第二話 徹の処遇(二)
女神に異世界に興味ないかと聞かれた俺はつい「あります」と即答してしまった。
「食い気味な即答ね…ちょっと引くわ」
「自分で言いだしておいて引くんじゃない。てかそれよりもだ、俺がアニメみたいな剣と魔法の世界に行けるってことであってるよな?」
「そうよ!地獄行きの人の処遇にもいろいろあるんだけれどね、地獄の責め苦の代わりに贖罪として異世界に転移させて世界を救わせるってのもあるの!異世界って地球なんかよりよっぽど危険だからね!罪状に合わせた危険度の異世界に転移させるのよ」
「な、なるほど......異世界転生とか転移ってご褒美的なものと思っていたが……」
「地球より危険な場所に放り込まれるのにご褒美なわけないじゃない。なにあなたMなの?頭お花畑なの?」
...こいつはっ倒してやろうか。だが冷静に考えると確かに知らない世界に放り込まれるのって結構なことだよなぁ。
「まぁあなたは大した罪じゃないし、そこまでやばいところには送らないから安心して!あといくら罪人とはいえ手ぶらで送るわけじゃないの。罪に合わせて持っていける能力や装備があるからそれをあげるわ!」
「おおおお!!さっすが神様!!!太っ腹!!!」
なんてすばらしい神様だ。手のひらくるっくるしちゃう!!
「とりあえず言語習得については神的なあれなパワーで何とかするからとりあえずカタログを見て置いてちょうだい「陽狐」…げっ」
わくわくで能力や装備のカタログを見ようとしたとき、まさしく大和撫子な超絶美人のお姉さんが現れた。
「天照大御神様、一体全体何用なのでしょうか」
「天照大御神様!?って日本の最高神じゃないか!?」
天照大御神様は俺に向かって微笑んでくださった。惚れた。天照大御神は陽狐に向き直ると陽狐はひっと声をあげた。オーラだけでぶちぎれているのがわかる。
「陽狐、今回の一件はあなたの監督不行き届きとおふざけによるものが一因にあります。わかってますよね?」
「さぁ~?何のことでしょうか「(#^ω^)」はい自覚ありますぅ!」
「あの~話が見えないんすけど...」
「ごめんなさい、三枝徹さん。あなたはあの神社で本来死ぬ予定ではなかったのです。この馬鹿がおみくじにいたずらをしたまま温泉に行くなどという馬鹿を馬鹿したせいなのです。」
切れすぎて語彙力ないなってますよ天照様...
「ちょっとしたジョークじゃないですか!実際あの程度の注意書きでほんとに死んじゃうなんで思わないじゃないですか!」
「黙りなさい。全くあなたはどうしてそう馬鹿なんですか…」
あの~俺の処遇の話ですよね?俺置いてけぼりなんですが…
どうも!羽里あきです!
話が遅々として進まない!!!
ダレないように頑張ります!
次回いよいよ異世界に旅立ちますよ!!!
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