班決め
時は流れてもう5時間目。今日の学活では何やら遠足的なものに行くというのでそのことについて話すらしい
「じゃあ来週の遠足についてだがー、行き先は鎌倉に決まった」
「いえーい」
皆それなりの反応、まあ中2にもなって遠足というのもどうかと思うが
「はーいじゃあ今から班決めるから、自由に動いていいぞー」
まずい、今日はまだまともに話したの浩平くらいしかいない。ちょっとはその辺考えろよ担任。
「なぁ、真琴一緒に班組まねぇ?」
「え?ああ、いいよ」
「じゃああと一人呼んでくるわ」
助かった、まあこれで何とかなるだろ
「連れてきたぜー」
「よう、よろしくな俺、橘総助」
「よろしく」
「あとは、女子か・・・」
班の構成はどういう訳か男女で6人か5人らしい。小学校か?
「ねえねえ、高藤くん達あいてたら一緒に班組まない?」
声をかけて来たのは桜木と・・・誰だ?もう一人、転校して来たばっかだから名前がわからん
「も、もちろん!」
「ありがとう」
「あれ?転校生じゃん。名前は~・・・」
「真琴、早川真琴」
「ああそうだ!早川だ、早川。あたしは遠山華南、よろしく!」
転校初日でいきなり名前を忘れられるとは思わなかった、別いいけど
「そうだ、あたしも自己紹介してなかったね。桜木春っていうんだ、よろしくね」
「ああ、よろしく」
知ってましたけどね。うーんそれにしてもカワイイ、ファンクラブがいるっていうのもなんか納得できる様な気がする。浩平なんかちょっと浮かれてるし。心なしかやや殺気の混じった視線を感じる気がする、気のせいだ、気のせい