転校初日
中2の春、俺は転校することになった。理由は親父の転勤、そして今俺は新しい制服を着て新しい学校の新しい教室の廊下に立っている。中ではホームルームでもがやがやした声が聞こえる。ヤバイ、超緊張する、乗りたくないジェットコースターに無理やり座らされた時ぐらい緊張する
「はーい静かにー、今日は転校生を紹介するぞー」
「マジでー!?」
「男?女?」
ヤバイヤバイヤバイ!マジでヤバイ!超緊張する、心臓が爆発しそう、どっかーん!って
「ハイ、入っていいぞー」
ガラガラとドアを開けるて教室に入ると騒がしかった教室がシーンと静まり返る、もうヤダこの空気、なんで急に静かになるんだよ、超見られてるし。もうヤダ帰りたい。
「よーしじゃあ今から転校生に自己紹介してもらうぞー、一回しか言わないから聞き逃さないように」
なんでワンチャンス?と心の中で突っ込みを入れ意を決して一歩前に出る
「えーと、早川真琴っていいます。これからよろしくお願いします」
「はい、早川真琴君です。皆仲良くするようにー」
さらっと2回言ったし、名前。別にいいけど、担任に指示され一番後ろの廊下側の席に座る、男子列・女子列となっているので隣は必然的に女子
「よろしくね、早川君」
「え、ああ、よろしく」
隣になった女の子にあいさつされぎこちないあいさつを返す。てゆーかこの子カワイイっ!肩までかかったセミロングのサラサラヘアーに吸い込まれそうなキレイな眼、整った顔立ち。なかなかいないぞ、こんなカワイイ子。
「はい、じゃあホームルームを終わりにするぞー。学級委員号令」
「気をつけー、礼」
「あ、あと早川は教科書渡すからあとで職員室来い」
「はーい」
しまった、肝心の職員室の場所がわからない。仕方ないのでさっきの女の子に聞く
「職員室なら2階の北校舎だよ。教科書、多いと思うから誰かについていってもらったら?」
ついてきてもらうといっても転校したてで友達もいない、仕方ない1人で行くか
「俺がついてってやるよ、優しいから」
「マジ?サンキュー」
ひとつ余計な語が入った気がしたがありがたいことには変わりない。
「俺、高藤浩平よろしくな」
「よろしく」
浩平に半分教科書を持ってもらい教室戻る。なるほどたしかに多い、1人じゃあつらかったなと思うと浩平がついてきてくれて助かった
「なぁところでさあ」
「ん?何?」
「お前、桜木にちょっと見とれてたべ」
「桜木?」
「お前の隣のヤツだよ、桜木春。あいつカワイイもんなー」
そうかあの子桜木春っていうのか
「うん、それは思った」
「あいつすげーモテるしな、噂じゃファンクラブ作ってる連中もいるって言うし」
「ファンクラブ!?中学生だろ?ほんとかよ」
「ああ、前に一度桜木にコクろうとしたヤツが謎の集団にボコボコにされたらしい」
スゴイ・・・幾ら一学年6クラスのマンモス校だとしてもそんな連中までいるなんて
「はあー、すげーな」
「リアクション薄くない?」
「そう?でもまあ、飛んでもねーのには慣れてるっちゃ慣れてるから」
「?」
「ま、気にすんな」
キーンコーンカーンコーン
休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り俺と浩平は少し急いだが間に合わなかった。転校初日から授業に遅れるとは、言い訳に教科書取りに言ってたと言えばいいのに浩平は
「いや、ちょっとショッカー軍団と戦ってました」
といったため笑われながら怒られた・・・どんな状況?
どもーそらるです。真琴たちの学園生活楽しんで読んでいただけたら嬉しいッス。 でわでわ