その12
シャールは驚きながらも息を吐き出すと
「なるほど、これで色々合点がいった気がする」
と呟いた。
そして、フィオレンティーナを見ると
「貴女が美しく聡明で勇気にあふれているのか」
わかった気がする
と告げた。
カイルはそれを耳にチラリとフィオレンティーナを見た。
「何かしたんだな」
とさっぱり考えた。
シャールはカイルの前に進み膝を追って頭を下げると
「どうか、フェーズラッドのために力をお貸しください」
と告げた。
その時、壁が開き人影が姿を見せた。
「シャール・トンプソン」
それは私の役目だ
シャールは壁から現われた人物を目に
「王!」
と思わず声を出した。
ロバート・トゥルー・フェーズラッドはシャールを目に
「この厳しい中で良く立ち上がる勇気を持ってくれた」
感謝する
と言い、カイルを見ると
「改めてお願いする」
と告げた。
カイルは頷き
「もちろん、要請があれば何時でも力をお貸しする」
と告げた。
フィオレンティーナは小さく笑むと
「もう話はついていたみたいね」
と告げた。
カイルは彼女を見ると
「気づいていたのか」
と告げた。
フィオレンティーナは頷いて
「私たちとロッシュの部屋の広さと外から見た窓の位置から間に部屋があるのではと思ったので」
サラアさんが私たちにこの部屋を与えた理由が分かったの
と告げた。
ロバートはカイルに手を伸ばして握手をした。
カイルも握り返して笑みを浮かべた。
そして、カイルはロッシュとシェールを見て
「それで、今の状況を詳しく教えてもらいたい」
それから
「フェーズラッド王には信用できる臣下を列挙してもらいそこからトンプソン子爵らに説得してもらって落としていく」
と告げた。
シェールはそれを見て
「今まで止まっていたものが行き成り動き出した」
と心で呟いた。
そっとフィオレンティーナを見て
「それもこれも彼女が来てからだ」
と感心すると共に凛と立つ彼女がまぶしく目に映ったのである。
同じとき、フェーズラッドの王都へ戻ったアーサーは宰相のワルダー侯爵の館へと姿を見せていた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




