めんどくさいは正義です

暗い森で目覚めた少女、アリーサは、故郷の名前も、親の名前も思い出せず、歩くこともできない身体であった。
奇跡的に助けられ、ルイゲビリアという楽師のお世話になることに。
だが彼は音楽以外に全く興味のない、大大、大曲者で有名な男だった。
記憶のないはずのアリーサだが、性格の本質は大変面倒くさがりであり、ルイゲビリアとの相性はなんだかんだ良かったようで、2人の生活は成り立っていく。
…なぜルイゲビリアがアリーサを引き取ると言い出したかは謎のまま。
じきに村の大人や子供達と仲良くなり、平凡な生活にも慣れた頃、とある事件でルイゲビリアの能力を知り、この世界のあり方を知る。

アリーサは世界を知った後、不自由な身体でもできるだけ楽をしながら稼ぐことができる職を探し始める。が、なぜか大きな時流へと彼女の人生は巻き込まれていく…。