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竜騎士ってカッコいいよね


「あ、あれは!ネーナブルガの騎士団【(くろがね)の団】!」


大きな音と揺れで起きてきたのか、ラヴィニアが遠くにいるドラゴンと騎士の軍団を見て驚いていた。


「く、鉄の団?なんだそいつら?」


俺は初めての単語に戸惑った。


「鉄の団は王直属の騎士団だ。鎧をまとい龍に乗り、自分の命を捨てでも敵を殺すその鉄の意志は、ネーナブルガ最強の戦士達と言える…!凶王め!全力で私達を潰しにかかってきたか!」


ラヴィニアは冷や汗を垂らしながら鉄の団についての説明をした。その言葉から緊迫感が伝わってくる。



ドカーーンッ!

ズドーーーン!



騎士の乗っている龍が口から火の玉を放出してきた。船は揺れ波が荒れる。


だが、船は無傷であった。


「舐めんなーっ!こんなもんでオレの我勝船(がしょうせん)のバリアが壊れるかよーー!!」


ユウが奴らに中指を立てながら大声で叫ぶ。


「オウロロロローー!!」


が、直ぐに船酔いでもどしていた。

















ーーー「情報通り、ただでは済まんか…」


獅子の様な逆立った金色の髪、額から目にかけて刻まれた×証の傷。漆黒の鎧を纏い口元に面頬(めんぼう)を着けた騎士は、戦況を冷静に分析した。

そして後方の仲間の騎士達に告げた。


「戦士達よ!己が剣で賊供を討ち果たそうぞ!!」


剣をかがけドラゴンが船めがけて飛んでいく。

後ろにいた騎士達もそれに続いた。














ーーードラゴンに乗った騎士達が俺達の船にもの凄い速さで飛んでくる。


「えっ!?ちょ、こっちにくるぞーー!」


俺は雑魚が言うようなセリフで驚いてしまった。


「奴らの本来の強みは近接戦闘だ。船に乗せてはマズイ!」


ラヴィニアに食い気味でエイブラハムが言葉を発する。


「いいえ。歓迎致しましょう」


俺とラヴィニアはエイブラハムを見た。


「遠いとこちらも思うように攻撃に転じられませんわ。…ふふ。それにあちらの得意分野でやっつけてしまう方が、ぽっきりイッてしまいますわ」


明らかに悪い顔をしている。ぽっきりって何が?メンタルが?本当にドSな考えをお持ちで…。


「し、しかし…っ!」



バキンッ!!



そうこうしている間に騎士達は俺達の船の目の前まで来ていた。リーダーらしき金色の髪に面頬を着けた男が船のバリアを剣で突き刺していた。


「ぬうおおぉぉぉーーーー!!!!」


獅子のような雄叫びと共に突き刺した剣を横一閃に振るった。


バキーーーーン!!


船のバリアが破壊されたっ!


騎士達は龍から降り船に降り立った。重たい鎧に身を包んだ男達がドスンドスンと降りて来て船を揺らす。


「まさか本当に賊といたとはな。ラヴィニア」


敵のリーダーであろう面頬を着けて額に大きな傷がある金髪のライオンの様な男がラヴィニアを見てそう述べた。


「……自らのご出陣ですか、ガオウ騎士団長」


「えっ!?知り合いなのか?」


俺は2人の関係性に驚き思わず聞いてしまった。


(やつがれ)は常に最前線で剣を振るう。それが騎士団長だ」


「なぜ貴方ほどの騎士が凶王のいいなりになるのです!?騎士団長なら理解しているはずです!」


完全無視させれてるな……。


「黙れ裏切り者。賊と成り果てたその魂、(やつがれ)が粛清してやる。剣を取れ」


ガオウという獅子の男は静かに、だが確実にラヴィニアに強いプレッシャーを与えていた。虎視眈々と獲物を狙う獅子の様に。


「………っ!」


ラヴィニアは肩にかけてある剣を握る。そのプレッシャーからか額から汗がジワジワと出ていた。


一触即発…。どちらから仕掛けるか。

するとラヴィニア急にあさっての方向に走り出す。




「オエェロロロロロローーーーー!!!」




海に向かって盛大に吐いた。



あーー。まだ船酔いしてたんだ。

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