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注:勇者はみんな男である事をお忘れなく

「んで?なにやりゃいいんだ、マスターさんよ」


ユウと名乗る海賊系勇者が俺に言ってきた。


「テメェらは勇者様を転生させたんだ。それなりの大ゲンカってことなんだろうなぁ?」


拳をバシッと手のひらに当て、いわゆる喧嘩上等ポーズをしてウズウズしていた。


「あらあら物騒ですわねぇ。わたくし暴力反対ですわ」


甘い匂いを漂わせながらエイブラハムが入ってきた。


「ほんと、見た目通り野蛮な殿方ですこと」


ドSの様な目でユウを見下す。


「あ゛ぁ!?全っ然好みじゃねぇ富裕層丸出しなクソ女装野郎が何ほざいてんだぁ!!?」


えっ、なにこの一触即発な空気……。

同じ勇者でしょ?仲良くしようよ…。


「仲違いはよしてくれ。私達は今日から共に同じ敵を討ち果たす仲間、いわばパーティだ。今後については私の方から説明しよう」


ユウとエイブラハムの間にラヴィニアが割って入って2人を制した。


「エッヘヘー☆ワキワキな冒険になりそうだべさーー!」


一歩引いた所でシャルルがニコニコして眺めてた。











ーーーーラヴィニアから俺の世界が異世界ネーナブルガからの侵略を受けた事、ネーナブルガの脅威、これから俺達がどうするか、軍事会議の様な事が述べられた。


「わかったーー☆その"きょーおー"をバッチバチのブッチブチにぶっ倒せばいーんだね!☆」


馬鹿丸出しな言葉でシャルルが意気揚々と言った。


「言葉では簡単だが、凶王軍はドラゴンやオーク、ゴブリンなど強力な魔物も多くいる。それにこれ以上この世界への被害は増やしたくない。厳しい戦いになるのは間違いないだろう」


ラヴィニアが言う。


「被害増やしたくないっつーか、もうココ滅んでんじゃねーの?」


ユウが辺りを見渡し軽く言った。

瓦礫や大破した建造物が辺りを覆い尽くしていた。


「恐らく世界全体がここと同じく攻撃を受けただろう。だが私と同じレジスタンスの人間達が救済に入っているはずだ。生存者もきっといる。まだ終わっていない」


ラヴィニアは芯のある強い意志のこもった言葉でそう告げた。

ーーーそうだ。ここにいるのが俺だけであって、世界規模で見たら俺と同じ奴がいてもおかしくはない。


ユウは鼻で笑って

「んま、オレにとっちゃ違う世界の人間の事なんざどーでもいいこった。派手に暴れられるならそれで良い!」


「勇者の言葉ではありませんわね。救済こそ勇者の役目、喧嘩屋さんはお留守番してたらよろしいですわ」


エイブラハムがまた棘のあることを言う。


「お姫様こそお留守番してろや!!」


皮肉たっぷりにユウもオラオラで返す。


また始まったよ……。


「とーにーかーくー☆先ずは別の場所に移動して情報収集といきやしょーやい!☆」


珍しくシャルルがまともな事を言って場を収めた。


「お、おう、そうだな!とりあえず新宿の方に行ってみるか」


新宿が今どこにあってどうやっていけば良いかなんて分からないが、俺はとにかく人が多くいたであろう場所に行ってみたかった。


ここで話しててもラチがあかない。

こいつらの事は追々情報を得ていくとするか。





「よーーーし!☆しゅっぱーーつ☆」






なぜお前が仕切る……。

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