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妹っていない人からすると羨ましいよね


「うわ!一体どうなってるんだ」


俺とシャルルはゴーレムがいたであろう場所までたどり着いた。


いたであろう。この言葉の理由はあんなに大きかったゴーレムがいなくなっているからである。


「あ☆じゅごたん!あれあれ!」


シャルルは指を刺した。


砂煙が消えていくとそこには2本の剣を持ったラヴィニアの後ろ姿があった。


「ラヴィニア!」


ラヴィニアは俺達に気付いて振り向いた。


「うむ。じゅうごとシャルルか。無事だったみたいだな」


その言葉と同時にラヴィニアの瞳が緑色からいつもの青い瞳にふっと戻った。


「おいおいおい!なんの騒ぎだこりゃー?」


別の場所からユウとエイブラハムが現れた。


「この岩や土の残骸の山が先程見受けられたゴーレムのようですわね」



すると、バーンとゴーレムの残骸から埋もれていた少年が上半身だけ出して飛び出てきた。


「ぬがぁーーーー!!何が話し合いで解決しようじゃー!死ぬかと思ったわい!!!」


ラヴィニアはそのリアクションを全く受けずに答えた。


「これでそちらの武器は無くなったな。私も武器をしまおう」


ラヴィニアは持っていた2本の剣をいつもの肩の所にしまった。




ーーあれ?この子あの時の女の子?




「くそっ!やっと平穏が訪れたと思うたのに…!」


少年は上半身は出てるものの下半身は岩に埋もれたままで身動きが取れない状態で言った。


「お主らも若那(わかな)を狙っとるのじゃろう!!」


「…若那?誰だそいつ?」


初めて出てきた名前にユウは頭を傾げながら言った。


「とぼけるでないわ!若那だけは……妹だけはワシが何としても守ってやる!!!」




ーー妹?もしかして…。




「私達は君達の平穏を脅かす気もなければ妹君に危害を加えるつもりもない。ただここで起こったーーー」



「あにさま…」



可愛らしく、そしてポツンと聞こえた小さなその声は、ラヴィニアの言葉を抑えてしまった。




ーーあ……!




そこには怯えながら木の影からコチラを覗いていた、少年に瓜二つの子がいた。




ーーあの時の子だー。




俺は本能でそう感じた。

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