キャラが濃すぎるんですが誰か助けて下さい
お、おお、おとこ〜〜!!???
異世界から伝説の勇者の召喚に成功した俺、五十嵐十五は今酷く困惑している。いやガッカリしている。
召喚した勇者が3人とも勇者っぽくないと言うのは百歩譲ってまあ良い。
だがどこからどう見ても女の容姿、服装をしてるのに男だと主張してきやがる。
女勇者に囲まれる夢のハーレム計画が一瞬で崩れ去った……。
「じゅーご、何驚いている。人を見た目だけで判断するものではない」
全く驚いていないこちらの金髪女剣士ラヴィニアは、現実をまったく受け止め切れていない俺に冷徹な言葉を告げる。
「私達の召喚に応じてくれたこと感謝する。私はラヴィニア、こっちは貴方達のマスターのじゅーごだ」
くそッ!全然喜べないマスターだ!
「ごきげんようマスター。わたくし【ラフロイン】から参りましたエイブラハムと申しますわ。勇者となって魔王を倒したのはもう一昔前の話ですの。今は現役から離れて『ご隠居』なんて呼ばれておりますわ」
ふわふわした空気感でかぐわしい花の香り漂うお嬢様が俺に英国貴族の様な会釈で挨拶してきた。
柔らかそうな薄ピンク色の髪の毛、綺麗なドレスに合わせたかの様なブルジョア感溢れる日傘を差しており、お嬢様スマイルがとても眩しい。
女だと信じたいが…男らしい……。
「ユウだ!【モルガガン】から来てやった!好物は酒と肉と男と海だ!」
「んん?」
待って待って。
今好きな物の中に"男"ってあった?あったよね!?
「 あ?オレはゲイだぜ」
やっちゃってるーー。この勇者やっちゃってるわー。ゲイなの?男イケるの??
褐色の肌に燃える様な赤い外ハネショートヘア、左目の眼帯、トリコーンハットを背中側に首から紐で下げて身に付けている。ショートパンツから見える健康的な脚はボーイッシュな女の子のそれであった。勇者と言うより海賊である。
女だと信じたかったが…ゲイらしい……。
「ギャッハハー☆おもしろパーティで楽しくなりそー!☆」
完全にヤバそうな奴が大トリで出てきた。
タブっとした原宿系のカラフルなうるさいファッション、胸ぐらいまである長めの銀髪の上からパーカーのフードを被っている。見た目は俺と同じ世界の女の子みたいだ。
「パンパカパーン☆パパパパンパカーン☆☆」
テンション高めな勇者は、舐めてた飴を天に上げスポットライトを浴びるかの様に自分に注目を寄せた。
「ボクはシャルルーー!☆【アマーレット】の勇者だよー!宜しくねー、じゅごたん☆」
じゅごたんだー?
小学生の方がもっとマシなあだ名考えるわ!
「くっ……、もう一度確認するが、男…なんだよな?」
「うんうん☆そだよー!ぞーさん飼ってるよー☆」
可愛く言ってるけどクソ下ネタだな!
「ボク可愛いから女の子とよく間違えられちゃうんだわさー☆」
女だと信じさせて欲しかったが…象さん持ちらしい…。
いや3人の勇者にまともな奴が一人もいないじゃないかっっ!!!!
「うむ。3人ともそれぞれ違う異世界から召喚されたと勇者という事みたいだな」
唯一の本物の女がいた事を忘れていた。
俺の中ではどうでも良くてスルーしていた情報をラヴィニアは引っ張り出してきた。
「ん?あー、そう言えば確かにみんな違う名前の所から来たみたいだな」
俺は関心なさそうに言った。
「これは想像をもしなかった……。まさかそれぞれ別の世界から伝説の勇者を3人も…!じゅーご!私達は凄い力を手に入れたかもしれんぞ!」
ラヴィニアは少し興奮気味に言う。
凄い力………ねぇ…。




