平和が一番
爆音が島全体に響き渡る。
俺は遠くの場所の光景なのにゴーレムが大きすぎて近くの出来事の様に感じてしまった。
「あ、あれって、よく漫画とかに出てくるゴーレムってヤツだよな…?なんで急に!?」
「じゅごたん!行ってみようなのだ☆」
驚く俺にシャルルがそう言い、すぐさまゴーレムの元へ向かう為森に入っていった。
「ちょ、待ってまくれシャルルーー!!」
俺はシャルルの後を走って追いかけた。
ーーー「フン、他愛もないの」
砂塵が辺りの視界全てを遮っていた。
この攻撃をくらえば相手はひとたまりも無い。和物の少年はラヴィニアの姿が見えずとも、消炭になっているものだと思った。
視界を遮っていた砂塵がなくなっていく。
「っ!!?」
少年は驚愕した。
そこには消炭になることなく、ラヴィニアが巨大なゴーレムの拳を2本の剣で受け止めている光景があったからだ。
膝をつき、2本の剣を合わせて上から降ってきた巨大な岩の塊を止めている。
「な、なんでじゃ!!?あの攻撃を止めるなどっ!」
「確かに凄い一撃だった…。だが!私の剣の方がもっと凄かったと言うことだ!!」
ラヴィニアは言葉の勢いのまま止めていたゴーレムの拳を剣で弾いた。
巨大なゴーレムが弾かれた反動で一歩後ろへ下がる。
「お前!馬鹿みたいな事を言うでない!!」
「言葉の通りだ。私の二刀【ノブ】と【クリーク】はネーナブルガいちの鍛冶職人が拵えた自慢の剣だ。イフリートの炎を斬り裂き、雷神の雷をも両断する!」
剣を少年に向け、高らかにラヴィニアは語る。
「むむぅ、妖刀と言うことか…!ぬかったわ!」
「子供を斬るなど騎士道に反する。が、聞きたいことが山ほどある。ここは一つ……」
チャキっとラヴィニアが二刀の剣を構える。
「武器を置いて話し合おうではないか」




