謎は謎を呼ぶとはよく言ったもので
少女の突然告げた言葉はよく分からないものだった。
なのに俺の頭の中はその一言が響きわたっている。
『和主、死ぬぞ』
……あの子、この遺跡みたいなものと関係あるのか?
俺はあの子が気になり、少女の去って行った森へ駆け出した。
正直一番気になるのはやはりあの言葉である。
怖さもあったがやっと出会った人だ。何でもいいから話を聞かなくては。
ーーーシャルルは一人崖の上で辺りを見渡していた。
「むむむーー。異常なし☆」
異常なし。シャルル語で、見渡す限り変わった所はない。という意味である。
「他のみんなはなんかあったかなー☆」
シャルルは別の場所に移動しようとした。
シャルルが森の方へ引き返そうと振り向くと、1人の少女が立っていた。
「わだーーーーーっ!びっくりしたーー!☆」
シャルルは突然現れた見知らぬ少女の登場に大声をあげて驚いた。
猫の様な吊り上がったクリンとした瞳。
少し青みがかった前髪パッツンのオカッパ頭。右側が半分青く、左から側が半分白い着物を着ていて、黒い袴を履いている。なのに足下は茶色いブーツ。
シャルルより若いその少女はお人形さんの様だった。
「……だれぞな☆?」
シャルルの問いに対してその少女は、別の問いを返した。
「和主、"何回目"じゃ?」
「っ……!!!」
シャルルの顔が引きつった。
今までに見たことの無いその表情は、その言葉を理解してのものなのだろうか。
「………なんで…」
シャルルの表情が曇っていく。
だが少女はその後何も言わず森へ入って行った。




