ミステリアスな雰囲気はいかが?
あまりにも謎な光景である。
この等間隔でひし形に置かれている岩々は、古代遺跡の様な雰囲気を漂わせていた。
「ラヴィニア、これって何か分かるか?」
「いや、私もよく分からない。ネーナブルガのものではないのは確かだ」
俺の質問にラヴィニアは答えた。
「わたくしの世界でも見た事はありませんねぇ」
「オレもだ」
「ボクもー☆」
みんな心当たりがないらしい。
当然俺も知らない。
「……やはりこの島は何かある。この辺りをもっと詳しく見て回る必要がありそうだな」
ラヴィニアは考え込みながら言った。
「っうし!なら手分けして探索してみっか!」
ユウがそう言うと各々この島を探索しに行った。
「え、え?みんなバラバラで行動するの?ちょっとー!」
俺が言葉を発していた頃にはみんな辺りの森に散り散りに入って行った。
1人になっちゃったよ……。
「まぁ、とりあえず俺もどこか探索に行くか」
1人になって尚更、不穏にそびえ立つ9つの岩が不気味さを醸し出していた。
俺はこの場から早く立ち去りたくなった。
ーーガサガサ…。
「ん?シャルル辺りが戻ってきたのかな?」
森から木々をかぎ分ける音がした。
そこから現れたのはシャルルでもユウでもエイブラハムでもラヴィニアでもない、見知らぬ少女であった。
「ひ、人だ!!」
俺はこの島で初めて出会った人を見て驚いてしまった。
「………」
少女は眉ひとつ動かさず、無の表情だった。
猫の様な吊り上がったクリンとした瞳。
少し青みがかった前髪パッツンのオカッパ頭。右側が半分青く、左から側が半分白い着物を着ていて、黒い袴を履いている。なのに足下は茶色いブーツ。
とても幼く10歳ぐらいの年齢に見える。
お人形さんみたいだ。
「和主、死ぬぞ」
……え?
少女はそう言い放ち森の中に入って行ったーーー。




