無人島には何もっていく?
ーーー「ハァハァ。なあ、ちょっと休憩しようぜ……」
「あらあら、もう辛抱たまらないのですか?」
「ったく体力のねーマスターさんだなぁ」
「まだまだなのだー!☆」
俺はもう既に汗だくである。
「いや!!
マジでどんだけ歩けばいいんだよこの島!!!」
ーーー鉄の団の襲撃をなんとか防ぎきった俺達一行はそのまま海を漂っていた。夜も更けて戦いの疲れからか俺は寝てしまった。
時刻は朝方になり、シャルルが俺を叩き起こした。
『じゅごたん☆じゅごたん、起きるのだ!!』
目を覚ますと船は見知らぬ島の海岸に打ち上がっていた。
『ん?どこだここ?』
俺は辺りを見渡した。
『島ですわね。いつの間にかここに停船したみたいですわ』
エイブラハムが状況を分析した。
『ねねねね!探検しよーよー!☆』
キラキラした目でシャルルは俺を見て言った。
『んー、そうだな。ひょっとしたら人がいるかも知れないし、島を見てみるか』
『ワーイワーイ!!☆』
『でしたら先ず、樽の中でのびておられるお2人を起こしましょうか』
……アイツらまだ樽の中にいるんだ…。
ーーーって事で俺達はこの謎の島を探索している最中なのだ。
「うう、暑い……」
もう何時間も島の森林の中を歩き続けて一般人の俺は疲れが溜まってきている。しかも太陽がギラギラと照りつけて体力を奪う。
「…なんだ、この違和感は…」
俺の前を歩いていたラヴィニアが不可解そうな様子で言った。
「あー?何がだ?」
前から2番目を歩いていたユウが聞き返した。
「世界中がネーナブルガの攻撃を受けたはずだ。だがこの島は攻撃を受けた形跡どころか、荒れている箇所が一つもない」
「小さな島ですのでただ単に難を逃れたのでは?」
3番目に歩いていたエイブラハムが言う。
「それは考えにくいな。ネーナブルガは"この世界自体"を欲しているんだ。小さな島と言えども隅から隅まで手に入れたい。あの凶王ならそう考えるはずだ」
言われてみれば確かにこの島は普通すぎる。リゾート地と言っても問題なさそうだし、さっきいた海もキラキラして綺麗だった。
「あー!森さん抜けるよー☆」
先頭を歩いていたシャルルが前を指差した。
森の出口だ。
俺達一行は森を抜けた。
そこには異様な光景が待ち構えていたーーー。
「なんなんだこれは…?」
吹き抜けた場所に岩が9つ、ひし形に綺麗並べられていた。
丸ではないもののミステリーサークルの様なその岩々は完全にこの世界には不自然な物であった。




