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少年少女剣客隊  作者: 渋谷かな
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15の災い。その8

「ねえねえ、ペリー。」

「なに? ちいちゃん。」

「食糧危機も終わったし、もう災いらしい災いもないわね。」

「あるわよ! カラスの糞! ゴキブリの大群!」

「いやー!? そっち系はやめて!?」

「そんなもの、お米が食べれないことに比べれば大したことは無いよ。」

「あんたにとってはな!」

「よくこれで少年少女剣客隊は、一つの隊としてまとまっていられるな?」

「ワッハッハー! それも全て! この徳川家の末裔の僕が少年少女剣客隊のリーダーだからだ! 僕以外の人間がリーダーだったら、今頃、少年少女剣客隊は解散しているわ! ワッハッハー!」

「家々! 誰がリーダーだって? 殺す!」

「なんなら、少年少女剣客隊から追放しましょうか? 大砲をぶち込むわよ。」

「やれるもんなら、やってみろ! 僕がいなくては、ご先祖様との15の災いの物語が成立しなくなるぞ! それでもいいのか? 僕の勝ちだ! ワッハッハー!」

「ちいちゃん、ペリーちゃん、実朝くん。家々くんは永久追放でいいんじゃない?」

「賛成!」

「賛成!」

「賛成!」

「満場一致で、家々くんの永久追放が可決されました!」

「やったー!」

「おめでとう!」

「これで日本は救われる!」

「なんなんだ!? この展開は!? 僕が何か悪い事をしたというのか!?」

「教室で騒いでいる。」

「桜先生!?」

 子供たちが騒いでいると、桜先生がやって来た。

「災いのネタが尽きたから、みんな、公募にどんどん災いを公募してね。それでは、さようなら。」

「桜先生、さようなら。」

 子供たちは寺子屋から帰って行った。


「災いの公募って何よ!?」

「わざわざ、自分に降りかかる災いを考えろってか!?」

「おにぎり怖い! おにぎり怖い!」

「楓ちゃんは、食べたい物を怖いと言って、嫌がらせをしようという相手に、自分の好きなおにぎりを持って来させる作戦です。実に優秀。」

「わ~い! 楓、褒められた! 蛍ちゃんに自慢しよう!」

「おまえたちはたるんでいるな。もっと真面目に災いを考えようという気はないのか?」

「なんで、永久追放された、家々がいるの?」

「え?」

「少年少女剣客隊は、私とちい、楓、実朝の4人グループよ。あんたは民主的な多数決で追放されたんだから、どこか行きなさいよ。」

「そんな!? 僕たちは仲間じゃないか!?」

「オカマ?」

「仲間だ!?」

「家々くん。」

「おお!? 楓ちゃんは分かってくれるよね?」

「退場!」

「そんな!? 実朝! 実朝は、同じ男同士、僕のことが必要だろ?」

「すまん。家々。女たちに逆らっては、私も少年少女剣客隊を追放されてしまう。」

「僕を見殺しにするというのか!?」

「おまえのことは隊の発起人の1人として、歴史に名を刻んでおこう。家々、安らかに眠れ。」

「勝手に殺すな!? これでは僕の居場所がないではないか!?」

 今時の成功しているようなアニメの会話にすると、大勢のキャラクター人数が無くても、会話のやり取りだけで尺が足りてしまう。

「家々、よかったら、こっちに来い。」

 その時、1人の男が声をかけてきた。

「あ、ご先祖様。」

「私は徳川15将軍の一人、第15代将軍、徳川慶喜だ。」

「ご先祖様は何をしているんですか?」

「私は、15の災いの公募の集計を行っている、15の災い製作委員会だ。」

「いつの間に、そんな組織を作ったのよ?」

「さすがに徳川15将軍も、カラスの糞とゴキブリではダメだと気づいたのね。」

「その通り。」

「家々のご先祖様。」

「なんだ?」

「新しい災いは、食べきれない、おにぎりがたくさんでいいんだよ。」

「食いしん坊か!?」

「それはさすがに経費が掛かり過ぎるので。」

「ご先祖様も、真面目に答えなくていいでござる!?」

「すまん、すまん。つい。」

「つい、じゃない!?」

「で、もう1話分の尺は足りてるんだけど、今回のオチはどうするのよ?」

「災いが決まらないというのが、第8の災いだな。」

「それは大災害だ!? 災いが決まらないと、寝ることができない!? 今夜も徹夜だ!? 出前を取れ! 夜食の確保だ! ワッハッハー!」

「自慢すな。」

「災いを起こす方が、災いに見舞われてどうするのよ?」

「みんなでおにぎり食べよう。楓の特性巨大おにぎりだよ。」

「すまんな。ちょうどお腹が空いていたのだ。」

「ダメ! 家々くんは永久追放でしょ!」

「そ、そんな!? まだ続いていたのか!?」

「家々、もう永久消滅しちゃいなよ。」

「ガーン!?」

「おいしいな。」

「ちょっと待て!? 僕はダメなのに、ご先祖様はおにぎりを食べていいのか!?」

「だって、災いに互いに困っているもの同士だもの。ねー。」

「ねー。ということだ。許せ。末裔。」

「そんあアホな!? 災いだ!? これも災いに違いない!? 僕は悪くないのだ!? ワッハッハー!」

「いつまでも一人で笑っていろ。」

「反省して謝るまでは許してやらない。」

「おにぎり美味しいね。」

「家々、強く生きろ。おまえの死は無駄にはしない。」

「ワッハッハー!」

 がんばれ! 家々! 負けるな! 家々!

 つづく。

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