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少年少女剣客隊  作者: 渋谷かな
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15の災い。その2

「ねえねえ、ペリー。」

「何? ちいちゃん。」

「今度は、大量に人々が殺されたのが見つかったんだって。」

「ええー!? なにそれ!? 怖い!?」

「楓の特性特大おにぎりが無くなっている!? 怖い!?」

「それは楓ちゃんが授業中に食べたんでしょ。」

「バレたか。エッヘッヘ。」

「なぜだ!? なぜ毎回、ハリウッド映画のような複雑なシナリオ!? 大量のキャラクターの投入!? もっと登場人物5人ぐらいの、山にカブトムシを捕まえに行きました的な平凡な物語でいいのでは!?」

「黙れ! 家々! 殺すぞ!」

「誰が山におにぎり食べに行きましたなんて話を喜ぶと思うのよ! 大砲に入れて吹き飛ばすわよ!」

「今度は皆で山にピクニックに行こう!」

「お母様に、お弁当を作ってもらうんだ!」

「実朝くんのお母さんて、北条政子さん?」

「そうだよ。」

「あなたは愛する嫁と生みの母親、どっちを取るの?」

「ええー!?」

「やめーい! なぜ大量殺人事件の話から、ドロドロした昼ドラか韓国ドラマみたいな展開になっているのだ!? もっと日本は、平和な国なのだ!」

「一番平和じゃないのは、おまえだ。は~い! みんな! 静かに! 席に着いて!」

 子供たちが騒いでいると、桜先生がやって来た。

「最近、人殺しが流行しているみたいだから、気をつけて帰ってね。それでは、さようなら。」

「桜先生、さようなら。」

 この時、桜先生は自分が家々に命令したのが、時代の流行の災いを生み出しているとは知らなかった。


「死んでる。ここも皆殺しか。」

 蛍は、特命警察第2小隊の隊員として大量殺人の現場検証にやって来ていた。

「酷いな。生存者は無しだ。」

「俺の蛍にも反応がない。いったい何者の仕業なんだ?」

 蛍の相棒、源頼家。源頼朝の長男である。長屋の住民は何者かに殺された後だった。

「あ! 蛍ちゃんだ!」

「こんにちわ。」

「楓!? どうして、こんな危ない所に!?」

 蛍の義理の妹の楓たちが現れた。

「楓たちは、少年少女剣客隊なの。だから人が殺されたって聞いたから、楓たちが犯人を捕まえるの。」

「ダメだ。帰れ。楓。ここは子供が見てはダメだ。」

「嫌だ! この事件は、少年少女剣客隊が解決するんだ!」

「楓、桜さんが美味しいおにぎりを作って家で待っているぞ。」

「わ~い! おにぎり! さようなら! 蛍ちゃん!」

「楓ちゃん!? しっかり!?」

 楓は、食欲に負けて、現場を離れようとした。

「なんだか人が増えてきたな。また減らすとするか?」

 そこに変な男が現れた。

「ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ。」

「よく言うぜ。子供だって、事件現場に侵入してるじゃねえか。」

「正解! その通り! おっさん偉いね!」

「おっさんって呼ぶな! 私は徳川第9代将軍、徳川家重であるぞ!」

 変な男の正体は、家々のご先祖様、徳川家重であった。

「おお!? ご先祖様!?」

「おまえが家々か。おまえだけは生かしておいてやるぜ。」

 徳川家重は、刀を構えて蛍たちに突進してきた。

「いつ蛍が光るか知っていますか?」

 蛍も刀を抜く。

「知るか! 死んでいく奴に応える斬りはねえ!」

「蛍は、守りたいものがある時に光るんだ!」

 蛍の刀、蛍光刀が青い光を放ち、徳川家重の刀を受け止める。

「その刀!? 妖刀か!?」

「蛍光刀です。そういうあなたこそ、家々くんのご先祖様ということは、霊体。徳川家の英霊のクセに、今まで成仏していなかったんですか!?」

「おまえに応える義理はない!」

「つ、強い!?」

 徳川家重のパワーに蛍は吹きとばされ、間合いを作られる。

「蛍、手を貸そうか?」

「いいや、まだ大丈夫だ。」

 源頼家が苦戦する蛍に助太刀しようと申し出るが断られる。

「人間の神隠し、人間の大量虐殺、こんなものは序の口だ。」

「なに!?」

「我が徳川15将軍は、15の災いを用意している。」

「15の災い!?」

「精々、徳川の威光を思い出しながら、災いに震えて暮らすがいい! ワッハッハー!」

 徳川家重は消え去っていった。

「いったい江戸の街で何が起こっているんだ!?」

 徳川15将軍の存在に不安を覚える蛍であった。

「蛍ちゃん、お腹空いた。」

「黙れ!? クソガキ!?」

「蛍ちゃん、おしっこ。」

「ああー!? もう!? 茂みに行くぞ!?」

「やったー! いつもの蛍ちゃんだ!」

 それでも楓に振り回される蛍であった。

 つづく。

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