よんわめ
自習
黒板にデカデカと書かれていた
「……真ちゃん昼休みなにしてたの?」
「んあ〜?」
五時間目の始まり後ろの席の親友が話しかけてきた
「グフフフフ♪……今の俺にそれを聞く?
ま〜どうしてもってなら話してやんな……」
痛々しく目の上やホッペを青く腫らし
至福の表情でまた妄想に入る
「じゃ、いい」
「いや聞けよ!!むしろ聞いて」
昼休みの出来事をとにかく話した
「へ〜だから廊下の真ん中で正座してたんだ」
「ん?なんだ見てたのか、しかしイイよね」
もう思い出しただけで胸が高鳴る
「なにが?」
「バカか今の話しからして桜野先輩のことだろが」
圭のヤツは目をキョトンとさせて
「真ちゃんミーハー、そしてロリ、最後に今更か」
「誰がロリコンだ!!!!」
またも深く溜め息をしてから
「俺らが一年の時からずっと騒がれてたじゃん、まさか見たことも聞いたことも無かった、なんて言わないよな?」
そんな事を聞いてきた
「さすがに知ってるし!!全校集会の時とか見てたし!!」
「じゃ、あの人に振られた奴等が何を理由に振られたか知ってる?」
「……ナニソレ?」
親友は可哀想な物を見る目で
「あのさ真ちゃんが一つのことに熱くなると周りが見えなくなるのは昔から知ってるけど
もう少しそういう話しは知っとこうよ」
「???」
圭はかなり呆れた顔で
「……噂とか聞く限りだと彼氏がいるだとか、許嫁がいるとかで告ったヤツは振られてるよ」
間
「とりあえず頑張って」
それだけ言うと携帯を開いて何やらカタカタとメールをし始めた
「え?マジ?彼氏いんの?許嫁ってどんなんだよ?」
絶望に口が開いたままになる
「あくまでも噂だから……てかちょっと俺の机の上で死なないでよ」
圭の机に突っ伏す形で倒れる
「なんだ〜そうなのか〜ハァ〜マジで一瞬でときめいたのにな〜」
「だから噂だって、それこそ自分で確かめれば良いじゃん?」
「そね」
圭の野郎〜他人事だと思いやがって……
「あ、そうだ放課後生徒会室に来いって言われた……生徒会室の場所わかる?」
「……」
「ああ///早くお会いしたい放課後はまだか〜」
圭曰く
今日ほど俺がキモく思えた日はないそうだ