2015年7月20日 師とすべき姿は見えれども
先生の背中を追ってはみたいけれど。
素直に、凄いと思ったけれど。
そうじゃない。
僕が欲しい未来は、それではなかったから。
素晴らしいと思った。
素敵だと思った。
誇れる仕事だと、本当に思えた。
でも、先生ほどの情熱は無い。
先生ほどの優しさも、意気込みも無い。
そんな性格にはなれないし、そんな技術もすぐには手に入れられない。
努力努力努力。
分かってる。
何もせずに手に入る。そんな世界じゃないことは。
だからこそ。
欲しいのは、その未来では無い。
違うんだ。
違う。
見るほど、知るほど、凄いと思うほどに。
どこかで乖離して行く。
きっと、多分。
本当の願いから、離れて行く。
魂よ。
僕は、どこへ行きたいんだ?
何をしたい?
何を見たい?
どんな事をして、どんな栄光を手に入れたいんだ?
僕はあの時、選ばなかった。
選ばなかったから、今ここにいて。
選ばなかったから、今苦しむ。
けれど。
選ぶ事さえ怖気づいて。
その後が怖くて。
進めないでいる。
「恐れること無かれ」
その言葉を、知っていてさえ。
恐れるのが、僕なのか?
ならば未来はどこにある?
可能性は?
信念は?
どこに在るというのですか?
「神に問う前に自分に問うことがある」
そう。だから問う。
けれど、それで答えが出ないんだ。
見つけられないよ。
何をしてもいいとしても。
見えないよ。
きっと。
答えが欲しいわけじゃない。
ただ。
ただ。
未来を、どうか、創る、勇気を。
選ぶ力を。
自分の手で。
そうだった。
ずっと。
ずれていた。
あの時からずっと。
心の中の価値と、ずれていた。
それが年々大きくなって。
そうじゃないと。
これじゃないと、叫ぶんだ。
僕のしたいことは、これじゃないと。
一番したい事が出来なくて。
何が、人生か。
そもそもどうして。
こんなに悩まなければならない?
ふらふらしすぎだろう、自分。
だから、こうなった。
そうだ。
だからこうなった。
見たいんだ。
自分の物語を。
本を、漫画を、アニメを。
他の人に嫉妬するほどに。
同時に、素直にこれは凄いと思えるほどに。
敬愛。
先生にも抱くもの。
けれど、それよりももっともっと。
物書きたちは、凄いんだ!
人間として凄いのかは知らない。
でも、確かに、この心が動くんだ。
それが欲しい。
それを書きたい。
その為なら。
魂よ。
同じ道を歩こう。
お前の答えが欲しい。
僕と共に、歩めるのか。
お前もそれを望んでいるのか。
僕よ。
あなたは、物書きに――なりたいかい?
「なりたい」
それを、お前の答えだと信じたい。
信じよう。
それが、僕の答えだ。
歩もう。
――栄光への道だ。




