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意味が分からないわ。

期末テスト、修学旅行とイベント続きでしたので更新遅れてしまいました。スミマセン


 死んだと思っていたら歩いていた。何を言っているのか全く分からないけれど、死んだと思っていたら、いつの間にか歩いていた。

 ちょうど真横をトラックが通り過ぎて行って、いつの間にか着ていたスカートの裾が揺れる。

 暗い夜道を所々ある街灯が照らして、影の部分が不気味さを増していた。

「何だこれ……」


 とりあえず家に行こうと思って歩きだす。この辺りには来る事があまり無いので若干の不安はあったけど、しばらくすると見知った通りにたどり着けた。私が車に乗せられた辺りにはブレーキ痕があった。


 明かりの灯っている家は無く、唯一住宅地にあったコンビニだけが蛍光灯の白い光を辺りに吐き散らしている。コンビニ内の時計を見ると、二時過ぎ。予備校を出たのが夜の十一時過ぎ。三時間近く拘束されていたと考えると気分が暗くなる。

 フラフラと誘蛾灯につられた虫のようにコンビニへと入り、勢いでケーキをいくつも買う。初めて「ヤケ食い」をしようと思った。無気力そうなコンビニの店員は一度もこちらを見ずに会計を終わらせた。

 マンションの管理人もさすがにこの時間はおらず、寂しい感じのするエントランスを通り抜け部屋に向かう。

 誰も居ない部屋。冷え切った空気。散らかったままの制服や通学鞄、ブラにショーツ。テーブルの上にコンビニの袋を置き、暖房を付けて、お湯を沸かす。

 大量の紅茶とケーキ。手掴みで食べ散らかす。

 親戚たちが見たら絶句しそうだなぁ、とか蔑みの目で見られるんだろうなぁ、なんて考えながら。




 三つ目でストップした。

 ショートケーキ、チーズタルトときてチョコレートケーキ、半分ぐらいで気持ち悪くなってきた。

「慣れない事するもんじゃ無かったなぁ」

 ぼやいた後、吐きたくなったから吐いた。吐いてスッキリしたら可笑しくなってきて笑った。今までにないくらいの大声で笑った。だんだん悲しくなってきたから今度は泣いた。小さい頃以来かと思える程涙も、鼻水も、涎も、何が何だか分からないぐらい泣いた。泣いて、泣いて、泣きながら笑って、ムカついてきて椅子を投げて蹴って、痛くてもっとムカついて、椅子を壁に叩き付けて。椅子が壊れたら壁を殴って、皮がむけて、痛くて痛くて苦しくて。気づいた時には寝ていて朝だった。

「汚いなぁ」

 本当に汚かった。床にも服にも吐いたケーキと食べてないのに投げて潰れたケーキが、椅子の残骸が、紅茶が、割れたカップがブチ撒けてあった。

 とりあえずシャワーを浴びに行く。洗面所で脱いだ服をそのまま洗濯機に突っ込んで、洗剤を目分量で入れてボタンを押す。

 動き始めた洗濯機のゴゥン、ゴゥンと唸るような音を背にシャワーを浴びた。何だか今までよりよっぽど気持ち良かった。

「はぁぁ、生き返るぅぅ……」

次もいつになるか分かりませんが、出来るだけ早く書きます。

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