表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

world0

 やぁ、俺の名前は神崎鈴かんざきりん

 悪魔っ娘が好きで悪魔っ娘を自分で書くくらい悪魔っ娘が大好きな中学3年生だ。


「この問題は.....こうなり......半径が......」


 教師が説明をしているが気にしない。ラッキーな事にこの学校は中学〜大学までエスカレーター式で内部進学ができる。

 俺は中学受験などしたくなかったのだが受験しろと母親が口うるさかったので、仕方なしに受験したら入れてしまった。

 そして今日は楽しみにしていたVRRPG[Parallel Universe World Online]の発売日だ。いまから楽しみでにやけがとまらない。ああ、早くしたいなぁ。


 --------------------------------------------------------



「これで今日の授業は終了します」

「きりーつ。きょーつけ。れい。」

「「「ありがとうございました」」」


 委員長の号令とともに挨拶をした後、掃除を終わらせた班から家に帰れる。普段は遊びながらしていて口煩い女どもに小言を言われるものだが今日はきっかりしている。何故なら早く帰りたいからだ。


「おいリン!お前もPUWOかいにいくだろ?」

「いきなり抱きつかないと、同性愛者と間違われますよ」


 こいつは幼馴染の長谷川累はせがわるいだ。超がつくゲーム好きでこいつに誘われてゲームにはまった。ちなみにParallel Universe World Onlineのβテスターだったらしい。羨ましい限りだ。

 β版のテスターは金を持ち越し、そして限定アイテムのミスリルブローチが貰えるらしい。すべての能力に+3補正がかかるものだ。ちなみにトレードは不可。


「まぁそう言わずに。で、買いにいくのか?」

「いや、もうお母さんが買ってくれてるはず」

「ちっ。帰ったら速攻ログイン出来るじゃん。勝ち組め〜。で、お前種族なにするの?」

「あー......種族もあるんだったね。そういう長谷川は何にするの?」

「もちヒューマン!ムキムキマッチョのドワーフにも惹かれるけどチビは嫌だろ?」

「うーん別にチビムキもいいと思うけど...。でも何にしようかなぁ...」

「じゃあお前アレにしろよ。ランダムって奴。低確率だけどおまえの大好きな悪魔系統当たるかもしれないぞ」

「悪魔系統でたらいいなぁ。まぁ、特にこれといったやつないしそれにするよ。まぁ家に着いたら連絡してくれたらいいよ」

「了解。あ、ちりとり持ってきてくれ」


 その後もゲームの話をしながら手を動かしちゃんと掃除を終わらせた。

 そして販売店に直接帰りに寄るらしい長谷川と途中で別れて家にかえった。


 --------------------------------------------------------


 Parallel Universe World Onlineはもうひとつの世界っていうコンセプトのゲームだ。

 βテスターの長谷川から聞いた話だが生産、戦闘、生活。結婚までなんでもできるらしい。結婚したプレイヤー同士でペア狩りすると経験値が30%UPするみたいだ。廃人様がそれだけのために結婚しそうだなぁ。




「ただいまぁ」

「おかえり。あんたの言ってたゲーム買って来たよ」

「母さんありがとう!」

「こら!靴は揃えて上がりなさい!」

「明日からする〜」


 お母さんの小言は長い。さっさと2階にあるん自分の部屋に逃げるに限る。


「あんたも買ってもらったの?」

「うん。おねーちゃんはどの種族にするの?」

「もちろんドラゴニュート出るまでリセットよ!」

「うへぇ。流石廃人様」

「ふふん。もっと褒めていいのよ?」

「はいはい。すごいすごい」


 ちょっとおつむが残念そうなこいつは姉の蜜柑だ。廃人級のゲーマーで、攻略サイトに載ってるくらい有名人。そのくせに学校の成績はオール5。そして弟の俺が言うのはなんだが美人だ。神様は不公平なのである。


「じゃ、わたしはリセットマラソンするからまた後でね」

「うん。俺もログインする」



 そして俺は自分の部屋に転がり込み俺はPUWOをインストール。

 インストールが完了したヘッドギアをつけベッドに寝っ転がる。


「PUWO起動」


 音声認識により催眠誘導が始まる。眠りに落ちる感覚が心地よい...。


 --------------------------------------------------------


<ようこそParallel Universe World Onlineへ!まずは貴方の分身であるアバターを作りましょう。このアバターは消去できません。>


 おお。男性のような女性のような声だな。こういうのを中性的っていうんだよね。周りにもPUWOにダイブして来た人がたくさんいる。殆どの人がノッペラボーのデッサン用の人形みたいな状態。ここから作っていくのだ。

 まぁ、前もって作ってる人も居るみたいだが。

<まず貴方のアバターの名前を設定してください。既に使われている場合は警告が出ます。>

 うーん悩むな。めんどくさいからリンでいいや。リン...っと。

<アバターネーム〔リン〕認可されました。>

<続いて種族の選択をしてください>


 ふむ...

 ・ヒューマン系 初期値に全てのパラメータに少量のボーナスが加算される。全ての武器をあつかうことができる。


 ・ビースト系 初期値に俊敏のパラメータにボーナスが加算される。ヒューマンの変異種。ヒューマンに獣の耳と尻尾がはえた姿。


 ・エルフ系 初期値に魔力のパラメータにボーナスが加算される。重い武器は扱うことは苦手。


 ・ドワーフ系 初期値に筋力のパラメータにボーナスが加算される。軽すぎる武器を扱うことは苦手。


 ・ランダム ランダムに種族を設定します。さらに初期ボーナススキルポイントもランダムに選ばれます。


 種族は転生システムがあり、上位の種族に転生できるようだ。ヒューマンならハイヒューマンに。エルフならハイエルフとダークエルフとなるらしい。

 もちろんランダムを選ぶ。


<ランダムでよろしいですか?>

 当然YESだ


<・・・抽選中。・・・抽選中。貴方の種族は-魔族-に決まりました。>


 ふおおおおおお!?

 一発魔族きたぁぁぁあ!

 まじかッ超俺ラッキー!


<・・・初期ボーナススキル-解体技術-を獲得しました。>

 おっ!掲示板を見ていて1番人気があるスキルだ。ドロップアイテムが増えるらしい。


<職業選択をしてください。>


 ・見習い魔法使い 初期値の魔力に大ボーナス。魔法に適性ボーナス


 1択かよ!仕方が無いから職業は見習い魔法使いで。

<職業-見習い魔法使い-に決定しました。>


<初期パラメータにボーナスポイント10を振ってください。>

 ふむ。いま全部振らなくてもいいのか。ちなみにいまの俺のステータスは


 リン

 種族:魔族

 職業:見習い魔法使い

 レベル:1

 筋力: 10

 体力:10

 耐性:10

 敏捷:20

 魔力:60

 魔耐:40

 運:20


 か。きっちりしてんなオイ。

 んじゃ魔力に全振りで。


<次のスキルのなかから初期スキルを選んでください。初期スキルボーナスポイントは15です。振り直しが出来ないので注意してください。>


 ふーむとりあえず魔法が欲しいな。魔法系の欄...っと


 火魔法 必要スキルポイント3

 水魔法 必要スキルポイント3

 木魔法 必要スキルポイント3

 土魔法 必要スキルポイント3

 光魔法 必要スキルポイント5

 闇魔法 必要スキルポイント2

 時空魔法 必要スキルポイント8

 古代魔法 必要スキルポイント15


 ...悩むな。これにさらに派生があるらしい。うーん...古代魔法15ポイント。すごく惹かれるぜ。俺の厨二心が。くっ左手が疼くぜ!

 と、いうわけでここは古代魔法にするか。


古代魔法エンシェントマジックを習得しました。>


<これでアバターの初期設定は終了です。これより-セントラル国-内にある、魔族が多く住む地区-ヘルタウンズ-へと転送されます。>


 よし!いざPUWOの世界へ!




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ