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チャメ男は往く。

作者: 麻々 翠庵

やあみんな。僕の名前は千代目ちよめ 達男たつお。僕は今年で17になる高校2年生。青春時代の折り返しで、最も楽しいと言われている時期だね。

そんな僕はとってもお茶目で、そのせいでみんなからはよく「チャメ男」って呼ばれているんだ。

え、どんぐらいお茶目なのか聞きたいって?

しょうがないなぁ。じゃあ、ちょっとだけだけど、教えてあげるよ。

それは、みんなで鍋パーティをした時の事。



「チョメ男君、具材全部入れちゃってー」

「あ、うん!!」ダボドボダバー

「よし、これであとは待つだけだね!!」

「そうだね!!」


~~適当な時間経過後~~


「よし、じゃああけよっか!!」

「うん」カパー

「おぉおおお!!!ってあれ?」

「どーしたの?」

「チョメ男君、中にニンニクしか入ってないよ!!」

「皮つき?」

「皮つき!!」



どうだい? 僕ってとってもおっ茶目―!!

これで僕のお茶目っぷりが良く分かっただろう? え、まだ足りないって? しょうがないなぁ。じゃあもう一個。

あれは、みんなで洋服を買いに行った時の事。



「チョメ男君、こっちとこっち、どっちが似合ってると思う?」

「うーん。僕としては右の方が好みかなぁ」

「ほんとー?!! 分かった!! じゃあ左の方にするね!!」

「うん!!」

「そーいや、チョメ男君はなんかお洋服買ったの?」

「うん、ほら!!」

「わわっ、袋がパンパンだねぇ!! 何買ったの?」

「うーん、今から冬が来るからさ、年越しに備えて」

「ふんどし」

「虹色7色セット?」

「もちろんさ!!」



ひゅー!! 僕ってとってもおっちゃめー!!

どうだいどうだい? とってもお茶目な話だっただろう?

この話を聞いてもまだ僕がお茶目じゃないって言うのなら、え、まだ?

そっかぁ。じゃあ、もう一個。

あれは、友達が休日の朝に僕を起こしに来てくれた時の事。



「Zzzz……」

「やっほーチョメ男君!! 朝だよー!!」

「Zzzz……」

「およ、チョメ男君ったらもう11時なのにまだ寝ちゃってるよー。そういや、チョメ男君の寝顔ってあまり見た事ないなぁ。よし、この際だから写メっちゃお!!」ソローリソローリ

「Zzz……」

「おぉ、寝とるのぉ寝とるのぉ……。それじゃあ早速、パシャっと」パシャリ

「残念だったね」

「えっ」

「今君が撮影したのは、天井にずっと張り着いて寝ていた僕の姿を映した鏡だよ」

「な、なんだってー!!」

「僕を起こしに来た君は、僕の寝顔を撮るだろうと思って、対策をしていたんだよ」

「でもこれ、鏡使ってる以上チョメ男君だよね」

「うん」



いやっふぅううう!! おっちゃめぇええええ!!

これは良いねー、我ながらお茶目だねぇ。

とってもお茶目な一面が垣間見れただろう?

え、まだ良くわかんないだって?

うーん。困ったなぁ……。そうだ、じゃあ小さいことだけど、こんな話はどうだろう?

あれは、友達とファミリーレストランに行った時の事。



「うわぁー、どれも美味しそうだねー!! チョメ男君どれにするー?」

「うーん、僕はねぇ、どーしよー」

「悩むねぇ。うーん……よし、これにしよう」

「僕も決まったから、それじゃあ店員さんを呼ぶよー」ピンポーン

『ご注文を承ります』

「えーと、私、きのこと山菜のクリームパスタで」

「僕は、粉チーズに紅生姜にたらこマシマシと、ハニーシロップとginger」

『oh, it’s crazy!!』

「You think so mach!!」

『「HAHAHAHAHA」』



クレイジーなくらいお茶目だったねー!!

凄いねー、これはジャブをまぶしてからの右ストレートだったねー!!

どうだい、ここまでくれば僕がどれだけお茶目か分かっただろう。

本当かい? それは良かった。

え、チャメ男じゃなくてダメダメな『チョメ男』だって?

全然ダメなチョメチョメ男って……。

酷いよ!! 僕のエア友はいつでも『チャメ男』って……あれ、僕、エア友からも『チョメ男』って呼ばれてたんだった!!

おっちゃめ―!!



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