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襲撃

 気がつくと生徒会室に戻っていた。

「早速だけど、天使たちの襲撃に備えるわよ」

 そう言ってまた凛花さんは指を鳴らす。

「今結界を張ったわ、これでこの建物には害はないわ、でも私の魔力がもつまでね」

 みんな緊張してピリピリしている。

 何か嫌な予感がしてきた。この予感が外れてくれたらいいのに・・・。

「それじゃあ屋上に行きましょう」

 そして私たちは屋上に登っていった。

「あれを見てみなさい」

 凛花りんかさんが指した方を見ると・・・。

「!?」

 そこには白くて大きな鳥がこちらに向かってきている。

「あ、あれが全部天使?」

 そこには無数の天使がいた。

「一回の襲撃でこんなに大量に来るとはね、でもこちらだって負けてないわよ!さき!」

「はい」

 すると咲さんがまたあの黒い大弓を出した。

 でも狙ったのは天使の方でなく、自分の影。

「咲さん、何を?」

「まぁ見てなさい」

 そう言って咲さんは自分の影に矢を放った。

「!?」

 不思議なことに放った矢が影の中に入っていったのだ。

「ミカ、天使の方を見てみなさい」

 凛花さんに言われて天使たちの方を見る。

「天使たちが乱れてきている」

 そう、天使たちの左の方から崩れていってるのだ。よく見ると天使たちの真下から無数の黒い矢が飛んでいっている。

「どういうことですか?」

「咲の武器の力、それは影から影へ矢を移動させることができるの、しかも影と影の距離が長くなるほど矢の数も増えるのよ、まぁその代わり膨大な魔力を使うけど」

 す、すごい!これが咲さんの力!

 咲さんのおかげで天使の約半分が倒された。

 だが天使たちもやられっぱなしではない。向こうからたびたび光の槍が飛んでくる。

 でも全てマサトの結界で弾き返されているのだ。

「次は奈々あなたの番よ」

「アイエッサー!」

 奈々はちゃん一回敬礼してから武器を出した。するとまたあのむちが出てきた。

「奈々ちゃんいっきまーす!」

 奈々ちゃんがそう叫ぶと、奈々ちゃんが持っていた鞭が変形し、八つに分かれ、その一つ一つが一匹の蛇のようになった。

 そう、まるで八岐大蛇やまたのおろちのように!

 奈々ちゃんが鞭を振るうと八つの蛇たちが天使たちの方に向かっていった。

 天使たちも光の槍を投げているらしいが全く効いてない。

 そして残りの約半分を全て喰った。

 す、凄すぎる!どうりで悪魔界のトップなわけだ。

「これで仕事は終わりね」

「そういえば凛花さん、この学校にいた生徒たちに見られていないんですか?」

「ええ、今生徒たちの時間を止めているのよ、だから誰も見てないわ」

「そ、そうなんですか」

 この人たち凄すぎるでしょ!

 私が感心していたら、後ろから手を叩く音がした。

 見ると

「て、天使!?」

 そこには一人の天使がいた。金髪で髪の毛が長く、綺麗な鎧を身にまとっている。

 みんなを見るとマサトも凛花さんもみんな武器を構えてる。みんな表情が険しい。

「やぁこんにちはリーザン家のみなさん今日は挨拶をしに来ました」

「あんたが何の用?大天使ミカエル!」

 だ、大天使!?みんなの反応からも相当やばい奴なのだろう。

「みなさんそんなに警戒しなくても、ただ挨拶をしに来ただけと言ってるじゃないですか」

「挨拶?何のよ!」

「そこの彼女にです」

 そう言ってミカエルは私を指してきた。

「ミカに?何の用よ」

「もう分かってるんでしょ?彼女の武器がドラゴンスレイヤーだからですよ」

「っ!なぜそれを!」

「彼女が出している魔力のオーラで分かりますよー、ミカさんと言いましたね、これからよろしくお願いしますね」

 そう言ってミカエルは一礼をし

「今日は挨拶だけ・・でしたので失礼します」

 そう言ってミカエルは突如消えた。

 みんなの緊張が解ける。

「ミカ、やはり特訓よ!一日でも早くドラゴンスレイヤーを使いこなさないといけない用事が出来たわ」

 さっきミカエルが言っていたあのことか

『挨拶だけ・・

「はい、私頑張ります!」

 そうして私の特訓が始まった。



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