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特訓あるのみなのよ!

「ド、ドラゴンスレイヤー?何ですかそれは?」

 私は目の前で浮いている大剣を見つめながら凛花さんに聞く。

「ドラゴンスレイヤー、それは龍のウロコさえも切り裂いてしまうと言われている、史上で有数の伝説の剣よ」

 伝説の剣!?それがなんで私の目の前に?この剣は私が出したものなの?もうわけが分からない!

「でもおかしいわね・・・」

 凛花さんが顎に手を置き何かを考えている。

「あのぉ、何がおかしいんですか?」

 奈々ちゃんが凛花さんに聞いた。

「うんちょっと試してみましょう、ミカ、その剣を持ってみて」

「あ、はい」

 私は恐る恐る目の前にある真っ黒な大剣にそっと手を伸ばした。

「重っ」 

 私が触れた瞬間に質量を取り戻したのか、急に重くなり、そのせいで私も大剣と一緒に地面に倒れた。

「いててて・・・」

 私は服を手ではらいながらもう一度大剣に手を伸ばした。

 ・・・・。全力で引張てもびくりともしない。

「やっぱりね」

 凛花さんが何か謎を解決したような表情で言ってきた。

「な、何がですか?」

 凛花さんはそっと口を開く。

「魔力の武器って、その人が持っている魔力によって強さが決まるの、魔力を鍛えれば鍛えるほど武器も強くなるの、でもあなたの場合は例外で、伝説の武器を手に入れても、その武器を扱えるほどの魔力がなければ持つことさえできないのよ」

 ええぇ!そんな!せっかく手に入れた武器なのに!扱えなかったら意味ないじゃん!

「でも大丈夫よ、魔力を鍛えたらいいだけだから」

「でも、魔力を鍛えるって実際に何をするんですか?」

「それは・・・」

 それは?何かすごいことでもするのかな?私は息をのむ。

「マサトに聞いて!」

 ええぇ!知らないの?じゃあなんで凛花さんはそんなに魔力があるの!

「私、他人に教えるのが苦手なのよねー」

 ただそれだけだったのか。

 するとマサトが近づいてきた。

「それじゃあ早速練習といきましょか」

「うん」

 マサトと一緒に練習かー。何だかワクワクしてきたなー。

「じゃあまずは僕を見ていて」

 するとマサトは片手を開いた。

 手を開いてすぐに手のひらに真っ黒な玉が出てきた。

「これが魔力、これを相手にぶつけるぐらいでも結構効き目があるんだよ」

 私はマサトを真似て、同じように片手を開く。

「ダメだよ、最初は両手でしないと、片手は慣れてからだよ」

「わかった」

 次はマサトに言われたように、両手を広げた。

 そして両手に力を入れる。

「はあぁぁぁ!」

 でも、いくら力を入れても一向に出てこない。

「ダメダメ、もっとリラックスして、体のエネルギーを手に流し込むイメージをして」

 エネルギーを流し込むイメージ・・・。

 ダメだ!やっぱり出てこない。私才能ないのかな?

 私が特訓を続けていると凛花さんの携帯が鳴った。

「何?」

 凛花さんは携帯携帯ではなく手のひらを広げる。

 すると凛花さんの手から立体的な女の人が出てきた。

 女の人は真っ白な長い髪の毛で、凛とした顔立ちである。

「どうしたのよ千香、何かあったの?ふむふむ、えっ!襲撃?わかったわ」

 そう言って凛花さんが手を握ると映像が消えた。

「凛花さん今の人は?」

「ああ、千香ちかのことね、あの子は咲の双子の妹よ、この学校に異変がないか監視しているの」

 監視って授業とかはどうしてるのだろう?

「それより、今天使たちがこの学校に向かっているらしいの、至急戦いに行くわよ」

「「「はい!」」」 

 私以外のメンバーが威勢のいい返事をする。

「ミカ、生きるか死ぬかの戦いよ、大体はマサトが守ってくれるけど、完全にとは言えないわ、覚悟はいい?」

「はい!私頑張ります!」

「わかったわ、それじゃあ行きましょう」

 そう言って凛花さんはまた指を鳴らした。

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