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お友達が出てきます。ようやく学園まで来ましたね。
春って良いですよね。異世界だから桜なんて咲いていないですけどね。
どうもルーデル・エキストラです。・・・なんと13歳になって王都の学園に来ています!待ちに待った日を迎えてテンションがヤバイ状態ですよ!
入学式は明後日なんですけど寮を使用するので早めに来て見たんだけど、、、広いなこの学園は!主要な場所を見て回っていたら迷子になる事3回!・・・学園の使用人らしき人に何度もお世話になりました。
部屋に戻ると大貴族で有る為か広い部屋を一人で使用する事になっていました。同室の人が居たら仲良くしようと考えていたのに無駄だったな。
予科生として二年を過ごすんだけど事前のテストで好成績なら免除になるって聞いていんだけど、、、テストが入学式後に有る為に暇で仕方ない。
図書館の利用はまだ許可されていないし復習でもしておくか?
コン、コン!!
『ルーデル様、お手紙が届いております。』
・・・手紙?なんだか嫌な予感しかしないな。
寮の一階は広くて落ち着ける場所になっていた。食堂も有るしよく利用する場所なのか人が多い。
「ルーデルか?」
「初めましてルーデル・エキストラです。」
「・・・いや!何回も会ってただろうが!」
「え?・・・ああ、ローレント君かな?」
「誰だよそれ?『ユニアス・ディアーデ』だ!・・・相変わらずだよなお前も、、、」
短髪の金髪を逆立てて青い瞳のこの少年は年の割に大きな体をしていた。体付きも戦う為に鍛えたのだろう無駄が無い。
「何処かでお会いしましたか?」
「ティファの茶会で何度も顔を合わせただろが!あの時の事を忘れたのか!」
ユニアス君は元気だな。・・・そう言えば茶会で体のデカイガキを池に突き落とした様な、、、
「池に突き落とした事は謝ろう。」
「池?ちげーよ!お前と何度か剣術の試合をしただろう。・・・その時にお前が魔法使って然も槍まで持ち出した事だよ!」
「あ!確かに覚えているよ!やたらと強いのが居たから嬉しくってつい、、、」
「そんな理由で俺をボコボコにしてたのかお前は!あれから大分鍛えたから次は負けないって言いたかったんだよ!」
なんだ決闘とかじゃないのか、、、折角この学園の生徒の実力を試せると思っていたのに、、、待てよ。こいつと組んで上級生にでも試合を申し込めば!
「そうかわかった!ならお互いの腕を確認する為に誰かと試合をしよう。・・・あそこに上級生が居るから付き合って、、、」
「止めろ馬鹿!!!俺を使って喧嘩なんかしてんじゃねーよ!」
そう言ってやたらと上級生を気にしているユニアス君、、、ウズウズしてんじゃないか?
「・・・お前達何を騒いでいるんだ。」
長い黒髪を後ろで束ねた少年が会話に割り込んできた。目は赤く肌が白い為かよく目立つイケメンだがこいつは覚えている。確か、、、
「クラリーか!」
「誰だそれは!私は『リューク・ハルバデス』だ。何回も自己紹介をした上に私に魔法を撃たせまくったのを忘れたのか!」
懐かしいな。攻撃魔法を使えるリュークに其れを撃ってもらい避ける練習をして城の庭をよく滅茶苦茶にしたな。でもやったのはリュークなのに何時も俺だけ王妃様に叱られて、、、あ、でも一度夜になったから泊まった時に夕食をご馳走してくれたからラッキーだったのかな?
「あれは美味しかった。」
「駄目だ会話にならない!」
「落ち着けリューク、王妃様から仲良くしろ(見張れ)って言われてるだろう。」
なんだか懐かしいなどうでもよさそうな奴等も居たけど中々の使い手も居たし、、、茶会も馬鹿に出来ないな。
「ルーデルお前が優秀なのは知っている。・・・だがその性格は治せ!」
「リュークの言う通りだ。其れに学園には化け物みたいな連中だって居るんだぜ。・・・前に会った事有るだろう?同い年の『キース・オリシュ』と二つ上の『エリック・サイノチート』、、、あいつらも勝てない様な奴だって居るんだぜ!」
確かそんな名前の奴等も居たな。姫様のお気に入りだったけどすぐに呼ばれなくなっていたから忘れていたよ。
「今年は俺たち三大貴族の嫡男が入学するから学園も決闘紛いの事には敏感らしいから試合でくらいしか戦う事も無い筈だけど、、、ルーデルお前は既に上級生から目を付けられてるんだから注意しろよ!」
「?・・・上級生に知り合いなんて居ないぞ。」
「・・・ローレント・アステア、、、一つ上の学年に居るんだが。」
リュークはローレント君を知っているみたいだな。
「お前が平民上がりの竜騎士をローレントが馬鹿にした発言をしたから池に叩き落したて溺れさせただろう、、、忘れているのか?私にはトラウマ物の出来事なんだがな。」
いや、、、何人かが竜騎士を馬鹿にするから確かに色々とした記憶は有るんだけど、、、
「本当かよ!有り得ないだろう。・・・アステア家って言ったら最近力を付けてきた貴族だぜ。ローレントってアステア家のローレントかよ!」
「そんな感じの家名だったな。もうどうでも良い事で俺の代わりのローレントとしか覚えていないけどさ。」
呆れる二人はなんだか疲れた顔をしてこれからの事について話し合いだした。・・・無視は良くないと思う。
「入学したばかりで周りには敵しかいないじゃないか!」
「落ち着けユニアス!ルーデルも三大貴族の一人だからそうそう敵対して来ない筈だ?」
「何で疑問系なんだよ!王妃に言われなかったら俺も敵対したいくらいなんだぞ。・・・それに周りを見てみろよ。」
そう言って俺も二人と一緒に周りを見た。・・・なんだろう憎しみのこもった、、、嫉妬かな?そんな視線を向けられている。ほぼ全員に、
「何だろうこの敵陣に居る様な感じは、、、」
「「・・・お前の所為だからな!!」」
□ユニアス・ディアーデ
三大貴族のディアーデ家の嫡男であり武術には天性の才がある。王妃とは甥、叔母の関係である。ルーデルに負けてからは魔法の訓練もしている。回復魔法に適正が有った為に不本意ながらも訓練した。
体格はルーデルが羨ましがるほどの物を持ちその剣才から大剣を振るわせると手の付けようがなく学園でも入学したてで上位に入る実力である。
回復魔法 A 国の宝です!
攻撃魔法 B- 回復魔法が有るじゃない!
支援魔法 C 普通よりは良いかな?
剣術 S+ 天才ですね。努力をしましょう。
□リューク・ハルバデス
ルーデル、ユニアスと並ぶ三大貴族の嫡男で魔法に天性の才あり。三大貴族は元々英雄だった者達の家系で血筋はとても良い為に優秀な者が多いが三人がこれほど優秀なのも珍しい。
多くのトラウマをルーデルに植えつけられている。泣きながらルーデルに魔法を放ったり、初恋のティファ姫の罵詈雑言を聞いて初恋を終わらせられたり、、、見た目はクールだが知り合いは彼のキャラ作りだと思っている。ルーデルが絡むと突っ込みに回る事が多いが彼自体も世間知らず。
剣術 B+ 優秀ですね。
攻撃魔法 S+ 最早何も言う事は無い。
支援魔法 D- いいじゃん攻撃魔法が有るんだし!
回復魔法 E+ 諦める事も大事だよ。
□ルーデル・エキストラ
問題児 入学前から教師が気を付けるほどの危険人物。成績は文句の付けようがなく家柄も落ち目であるが最高である為に厄介で仕方が無い。
かなりの努力をしているが普段の行動から周りでは理解している者の方が少ない。その実力は高く王妃に気に入られている事からも優秀ではあるが周りには理解されにくい。
支援魔法 S+ たぶん世界一?
剣術 A+ 頑張った!
槍術 S- 強いよー!
他?無いよそんな物!並以下ですよどーせ!
キース、エリック、ローレント、、、ネタばれ?ですが転生者です。ただしチートを貰えた転生者になります。