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国を滅ぼす悪役令嬢

悪役令嬢の集大成

作者: ぺいた
掲載日:2026/05/22

国を滅ぼす悪役令嬢シリーズ

https://ncode.syosetu.com/s1799k/

の6話目(たぶん完結編)です。順番に読んでいただけるとうれしいです。


5話分をまとめた連載版も投稿しました。

「国を滅ぼす悪役令嬢」

https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/3109341/

前回のあらすじみたいなのが省略されています。

戻った。


いつもの場所、いつもの場面。


「マチルダ様は、(以下略)」


いつものセリフなので略されてもしょうがない。

ここは王立学園。私は公爵家令嬢のクラウディア。

今私とおしゃべりしているのは、お友達のジェーン侯爵令嬢。


そして私は、王太子のアラン様と婚約している。


しかし、聖女としてマチルダ男爵令嬢が学園に転入してから、

アラン様が彼女にかかりきりで、やきもきしている状態である。


そして実は私は、日本で生まれ育ち、この世界に転生してきた者であり、

この世界は「日本で遊んだゲーム」と同じなので、知識があるのだ。


なので、聖女マチルダとアラン様の仲にはやきもきしてるけど、

マチルダに文句を言うと、「聖女をいじめた」と断罪されることが

わかってたので、他の方法で冷静になろうとしたが、ことごとく失敗して

国を滅ぼしたのだ。4回。


悟りを開いた私は前回、断罪覚悟でマチルダに文句を言いまくったら、

断罪どころかみんなに褒められた。これでハッピーエンドかと思いきや、

国は滅びた。


なぜ滅びたかというと、隣国ワルモーンが魔導ミサイルを飛ばしたからだ。

実は、この国がすべての元凶だったのである。


前回、私の前世での知識通り、魔王軍が攻めてくるのだが、うちには

レベル99の聖女マチルダがいたため、結界と光の魔法で反撃し、

魔王軍は手も足も出なかった。


降伏した魔王に対して、なぜ攻めてきたのかを問うと、人間への復讐の

ためだという。


「復讐??」


「そうだ、おまえたちが我が国にゴミを捨てるから…! ダンジョン内の

空気が汚染され、次々と仲間が病に倒れた。『ここはゴミ捨て場では

ありません』と看板を立てても、直接注意しても、何の効果もなかった!

いくら大穴が開いてて捨てやすいからって、あんまりではないか…!」


魔王の城は奥深い大穴の中にあったらしい。


「我が国の人間はそんなことしない。ちゃんと焼却場があるし…」


王子がそういうと、その場にいた国民もいっせいにうんうんと頷く。


「だってそいつらが自分で名乗ったんだ! 自分たちはアッシラ国の人間

だと! 文句があるならアッシラ国に言えと!」


私のいる国、アッシラって名前だったのか。


いやそれは置いといて、誰だうちの国民を騙って悪さをしたやつは!

ってことで犯人捜しをしたら、普通にまた魔王城にゴミを捨てにきた人間が

いたので、とっつかまえて吐かせ、ワルモーン国の人間とわかったのである。


ワルモーン国はとても悪い国だった。

小国だけど他の国に見下されないようにと、兵器の開発ばっかりやっていた。

その開発で危険な廃棄物がたくさん出るのだが、自国の土壌を汚すのが嫌で、

魔族の敷地まで運んでいたのだ。

そして自分の悪事をごまかすために、アッシラ国民を名乗っていたのだ。


話を聞いたら魔族も被害者だし、我が国には被害がなかったしで

魔族と友好を結び、「力を合わせてワルモーン国をこらしめよう」

ということになった。


しかし自分の悪事がばれたワルモーンは、「ええい、もはやこれまで!

制裁を受けるくらいなら国ごと滅ぼしてやるわ!」と

最大級の魔導ミサイルを飛ばしたのである。


向かってくるミサイルを感知した聖女は、迷った。


結界を張れば我が国は守れる、しかしそうすると、結界で跳ね返った

ミサイルによって、魔族や近隣の国が被害を受けるかもしれない。


そのことを心配したため、国ごと上空に空間移動させた。天空の城状態で。


そして着弾した場所を浄化して、元の土地を移動させれば、影響なく

元に戻せると思ったのである。


ところが聖女はレベルが高かった。ミサイルの軌道のちょっと上に

土地を運ぶつもりだったのに、うっかり大気圏外に移動させてしまった。

そのせいで移動した全国民が(聖女も)全滅してしまったのである。

バカか。バカなのか。


「ワルモーン以外の場所を結界で守ったほうが安全確実だったのでは」と

思うのだが、聖女もとっさのことで判断ができなかったのかもしれない。


とりあえず、やりなおせるので、このことをふまえて対策を立てた。


まずは今、目の前にいるジェーン侯爵令嬢の絵を見せてもらう。

そしてBL絵本の制作をして腐教に努める。


同時に筋肉も鍛える。筋肉の良さを全国民に伝える。


同時に聖女にも厳しくあたって、レベルを上げてもらう。


そして魔王にワイロ(コロッケパン)を渡し、友好を結ぶ。

メタボにならないよう定期的に検診も受けさせる。


ここまでをスピードアップして行い、ある程度の功績を残したら、

卒業までの時間、クラウディアはワルモーン国に留学した。

BLと筋肉を広めるためである。


「BLと筋肉が好きな人に悪い人はいない」法則である。


思った通り、ワルモーン国民はみるみるBLと筋肉に夢中になった。

同好の士として交流も増え、同盟を結ぶこともできた。


これで世界平和は守れた! 国が滅ぶことはない!


と思ったけど滅んだ。




「平和すぎてつまんないにゃ~~」という猫のつぶやきに、

神が応えたせいである。

やっとれんわ。

滅びた理由を考えた末がこれでした。ほんとすみませんm(__)m

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