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◆ プロローグ
初投稿です。
長年書いてみたかった、終末SF×能力バトルを書いていきます。
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世界は、音を失った。
揺れていたはずの地面も、走り抜ける子どもの足も、誰かの叫び声も。
すべてが途中で止まり、世界だけが“死んだように生きている”。
それでも、俺だけは呼吸をしていた。
胸が上下し、喉が渇き、恐怖が思考をかき乱す。
どうして俺なんだ。
問いは返ってこない。
だから俺は歩いた。理由が欲しかった。意味が欲しかった。
ただ、何かを求めた。
遠く——空の向こうから、
誰にも届かない機械の宣告が、微かに響いた気がした。
「リセットを開始します」
幻聴かもしれない。
けれどその言葉だけが、
この世界が“誰かの意思で止められた”ことを示していた。
終わった世界の中で、一人だけ生き残るということが、
こんなにも苦しいなんて知らなかった。
読んでくれてありがとうございます!
一章はまとめて、更新します。




