1話 はじめまして
これは地球とは違う星の物語
とある山奥の平凡な村にペタルダという少年がいました、まだ両親の助けなしでは生きていけない年の子供が村の端で友人達とかくれんぼをしていると
キラッ
森の奥で何かが一瞬光ったのが見えた
視界の端で捉えた光を不思議に思ったペタルダは好奇心に身を任せ草木をかき分け光が見えた方へ見えた方へと歩き始める
「いたた…」
木の根っこに足を引掛け転ぶなどハプニングなどはあったが何かに遭遇するわけでもなく進んで行くと淡い光を放つ白い球体を見つける
「わあー」
危険な魔物が溢れかえるこの世界で得体のしれないモノに触れるなど自殺行為にもかかわらず無警戒で近づいていくペタルダ、、
好奇心で伸ばした手が球体に触れた瞬間、光が増し辺りが光で包まれていく、これに驚いたのか思わず木陰に隠れるペタルダ、、
しばらくすると光が収まり辺りに葉擦れ音が響き渡る、恐る恐る確認すると髪は編んで帽子の中に服はゆったりとしたズボンと白いポンチョ、先程見たものよりは小さい白い球に乗った少年?がいた。
「ここ何処ー!?」
少年?は少々混乱しているので辺りを見渡しているとトタトタとペタルダが近づいてきて
「だいじょうぶ?きみだれ?」
と声をかけてきた、混乱しながらも美少年?は
「ッ!?…オホンッ、初めまして私の名前はフォル、ご心配には及ばないがここがどこか聞いても宜しいかな。」
平然を装っているが聞きなれない声に心臓バクバクである、そんなフォルの様子に気付いたのか
「ここはテロスむら、どこかいくばしょがないならむらにくる?」
と優しく答える、フォルは深呼吸して少し悩んだ末に頷き二人は行動を共にすることになった。
「こっちかなー?こっちだったかも!」
しばらく森の中を歩いていると似たような場所を通っている事にフォルが気付く
「も、もしもし?少年、さっきから似たような木を何度も見ているのだが、だ、大丈夫だろうか?」
不安げに問い掛ける、ペタルダは足を止めてゆっくり振り向き申し訳なさそうに
「まよちゃった。」
と絶望の一言を告げる、見知らぬ土地での遭難程怖いものは無い、ここで気づいた人もいるかもしれないがペタルダは村の端でかくれんぼをしていたが森のほうに一瞬見えた光を追って村から歩いて1時間程離れた森の奥の方まで来てしまっていたのである。
鳥の鳴く声と風が吹き葉が擦れる音がするそんな人里離れた森の中、魔物がいないはずもなく
ズシンッズシンッ
大きな地響きが聞えてくる
「な、何!?怖い怖い怖い!」
フォルが慌てふためく
「だいじょうぶだよーおちついてー」
隣で誰かがパニックになっていると人は冷静になるものだ。
「誰がビビりだって!?私は神だぞ!?この程度のことで驚く訳がなかろう!そもそもどんな奴が来てもこの私がk…」
パニックになって取り乱し声も荒げている
「そうだねーだれがきてもへいきだとおもうけど....」
「こういうときはいったんしんこきゅうするといいらしいよー」
相手を落ち着かせるように優しい声色で話しかける
「ッ....!」
「....」
「.......」
「....はい」
落ち着いてきたのか小さな声で返事をする
「そこのこかげいく?」
「行かせてもらう....」
子供相手に痴態を晒した事が恥ずかしかったのかひと回り小さくなったフォルがトボトボと近くの木陰まで移動していく
「で、どうしようっか?」
鳴り響く地響きも段々近づいてくる気がする
「...調べた方が良くないか?」
「そうだねー」
「振動の後に鼻息が混じっている事から魔物である可能性が高いが...」
ゆっくりと顔を出し音の鳴る方を見渡す
「 」
そこには体長3メートル足の長いカバがいた。