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五話 猫を追っ払ってもらいました

五話 猫を追っ払ってもらいました



 要はコバンの身体をつかんだ。しかしそれでもエスパーダを離そうとしない。それどころか首に噛みついた。


 しかしエスパーダの首には例の首輪があり、牙を突き立てられることはなかったのだ。


「エスパーダ!」


 要は慌ててコバンを投げ捨てた。それは今までしたことのない対応だったが、要にはエスパーダのほうが大切だ。コバンがどうなろうと知ったことではない。


「能! そいつ隔離して」


「うん……」


 義姉が襲われるシーンを見て、明らかに能は引いていた。


「早く!」


 要が急かすと、能はコバンをトイレに放り込んで隔離した。すぐに扉をガリガリする音が聞こえるけど開けるわけにもいかずに放っておく。


「ふーっ」


 要は大きく安堵する。そしてエスパーダの状態を確認した。スーツに猫の毛と唾液も付いていて、あまり良い状態とは言えない。


「大丈夫?」


「やっぱり武装なしは無理だったみたい」


 立ち上がったエスパーダは手で毛を払っている。


 要の実家の猫にケガをさせるわけにはいかないと例の首輪での防御だけにして、武器を一切持ってこなかったのだ。それだけ要に気を遣ってくれたのに、要はエスパーダを守れなかった。


「ごめん」


「要は悪くないよ」


 へこんだ要に向けてエスパーダは笑顔を見せる。


「コバンが悪いもんね」


 能はこたつに入ってエスパーダにハンカチを渡す。受け取ったエスパーダは猫の唾液を拭いた。


「大丈夫なの?」


 才が聞いた。二度手間になるような質問だったが、エスパーダは「大丈夫です」と答えた。


「いや、これから要がいない時に襲われたら。死ぬんじゃない?」


「大丈夫です普段は武器を持っているので」


「武器って斧?」


 今度は白雪姫の小人をイメージしているようだ。


「いえ、スナイパーライフルです」


「お義姉様かっけー」


「後、ナイフもいけますし、護身用グッズも豊富です」


「そうなの……」

 才は小人族にファンタジー要素がないと思い知ったようだった。


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