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「とても」の語史について  作者: 広峰


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1/8

0. はじめに 序


 旧字体、及び機種依存文字などが存在するため、一部表示されない可能性があります。申し訳ありません。


 本来ならば、古い字などは対応する字に訂正すべきでありますが、ことばの歴史を追うという内容であるため、参考資料に記載されている文字は、可能な限りそのまま引用しております。


 ご容赦下さいますよう、お願いいたします。



 はじめに


 あなたが現在使っていることば。

 それらの中に、今と昔で形や意味などが異なっていたものがある、ということは、皆知っていると思う。


 いわゆる古典、古文や古語の類いに、百人一首とか学校の授業などで触れているはず。


 今となっては馴染みのない言葉遣い、単語、発音さえ実はちょっと違っていて、独特の雰囲気だ。


 古典だの文法だの、面倒くさい。そう言う人はけっこういる。正直、私もそう思う。


 しかし、昔の人たちは、あの謎ことばをちゃんと使っていたのである。そしてそれらは、現在私たちが使っていることばの、ご先祖様なのである。


 そう思ったら、何がどうして、こうなったの? と一度は考えてしまうわけだ。そして、その過程を追ってみると、けっこう面白かったりするのである。



 ある言葉の語源や語形、意味や用法などの変化を追う、――語史。


 人に歴史があるように、言葉にも歴史がある。

 これは、語史をやっていると良く言われることだ。


 現在、日常的に私達が使っている言葉は、それぞれが持つ意味や形に至るまでの歴史があり、それらはそうなるべくして、今の姿になっていった。


 時代を経て消えていった言葉もあれば、専門用語が一般に広まったもの、外来語や流行り言葉が定着したものなど、ちょっと調べるだけでも興味深く、語史の世界はなかなか面白いものである。


 言葉は、人が作ったものの中で、最もすごいものだ、と私は思う。


 言葉の持つ力を感じ、それらが放つ魅力を知る方々に。

 興味があれば、流し読みしていただけたらいいな、と思った次第である。




◆◆◆




 序


 副詞の定義とは、自立語で、活用がなく、主語になることのない語であり、原則として連用修飾語となって下にくることばの意味を詳しく説明したり、限定したりするという性質をもっている。


 副詞には、「きわめて」、「けっして」、「さだめて」、「ほどなく」、「まことに」といった、もとの品詞の性質を失って転成したり、合成したりされたりした語が多い。


 副詞の種類は、

 ①情態の副詞、

 ②程度の副詞、

 ③陳述の副詞、

に分類することができる。


 更に、③陳述の副詞は、

 (1)推量の叙述を定める副詞、

 (2)打消の叙述を定める副詞、

 (3)願望の叙述を定める副詞、

 (4)仮定の叙述を定める副詞、

 (5)疑問の叙述を定める副詞、

 (6)たとえの叙述を定める副詞、

に分類できる。


 これから述べる「とても」が副詞として成立したのは中世に入ってからである。


 副詞「とても」は現在、②程度の副詞、③陳述の副詞の(2)打消の叙述を定める副詞として使用されている。


 しかし、「とても」が程度の副詞として使われだしたのは、最近のことであり、過去に於いては、打消の意味以外にも使用されていた。


 副詞「とても」の発生から現在に至るまでの過程をこれから追っていくが、「とても」の成長を調べることによって、副詞という分野に少しでも踏み込めればよいと思う。


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