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優しい悪魔  作者: 化け猫
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三日月と二匹の獣

今日はママとパパとお出かけです!久しぶりの3人でのお出かけ!結構私もテンションが上がっています。

今日は何を買いに行くのかというと私の可愛い可愛いぴょこっとでている。悪魔の角の部分に付けるアクセサリーを買いに来ています。

あ〜どんなものがあるのかなぁ〜楽しみだなぁ〜可愛い物があればいいのだけれど…。

ちなみに私はパパに抱っこしてもらってお店にむかっているので結構歩くスピードははやくもう少ししたらお目当てのお店につくそうです。

子供の目線だとやっぱり大人の人の歩くスピードは凄く早く感じるんだなぁ〜となんでもない事なのに少し驚いています。

『お、見えた見えた。』

パパがそんな事を言いながらその店の目の前まで歩くと私の目にもその店の置いてある商品が見え始めました。あれ?なんかよく分からないものと凄いワイルドな人が付けそうなドクロだとか骨っぽいものとかイカつい系のリングだとか…。。

『ぶーーーーー!』

そう言いながら私はパパをひたすら叩きました。自分の中ではもうボコボコにしちゃったくらいに…。

まぁ現実ではただポコスカ可愛い音が鳴るかならないかくらいの貧弱パンチなんですけどね…

『痛い痛い、優夏パパを殴っちゃダメだぞ!』とそんなことを言いながらもパパは顔は嬉しそうです。新手のMか。本当にパパはもう〜。。

するとままがこんなことを言ってきました。『ねぇ、これなんてどう?優夏にピッタリな感じがするけど〜』

どれどれ、ままのセンスはどんなものなのだろう〜。でも、ままは女性だから可愛いものを選ぶよね。

そんな期待とちょっとばかしの不安を抱いて見てみると。

おお!可愛いとは違うけど大人の女性がつけたら色気がでそうな…ってあれ。それ私がつけるんだよね。。

うん、やだ、恥ずかしい。私色気の出し方とか知らないし。もっとふわわんとした可愛いものが好き!

『優夏これなんてどう〜?』

『ぶ〜。。』

ひたすら私は嫌なものは不貞腐れた態度で対応して可愛くないものを買われない様に必死に抵抗していた。

まぁ、結局はお店には可愛いものはなく特別に発注してもらう形になって、モチーフはキラとツキのダブル主演そして、三日月の上に二匹がくつろいでいる感じのものになった。

私が思っていた可愛いとは違うもののこれはこれで可愛いのでよしとし最後にはこう言われた。

『本当に優夏はキラとツキが大好きなのね』と。

『あう』と私は答えたが実際に好きではあるが私が欲しかったのは違う可愛いだったんだよと心の中では少し訴えたのであった。

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