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優しい悪魔  作者: 化け猫
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悪魔の知恵

あー、おはようございます。。悪夢から目覚めてまた眠りについて今起きました。

今はもう夕日がくれ始めています。そろそろパパがいつも帰ってくる時間まで寝てしまっていたようです。

起きた時は凄い落ち着けていたのですが冷静になって夢を思い返してしまうとまだ怖いです。

今になって思うのはあの時の光はままだったのかも知れません。すごく温かくて傍にいるのが当たり前でも欠かせない大切なもの…

そんな事を思っていたらげんかんが開く音がした。

ガチャリ

『ただいま〜!』

『あら、おかえりなさい』

『あうー!』

私はすかさずパパの足あたりに向かってぎゅーとズボンに引っ付いた。

『優夏どうした!そんなにパパの帰りが待ち遠したかったのか!本当に可愛いなぁ。でも、ごめんな。今からお風呂はいるからパパが綺麗になったら一緒に遊ぼうな。』

『ぶー。』

私は頬をおもいっきりふくらませ、拗ねた顔をした。それを見たパパが苦笑しながらごめんな、待っててなと言ってお風呂に行ってしまった。

なぜ、私が普段しないような行動をしてしまったかは明白だ悪夢が怖くて守ってくれるような人の傍らにいたかったからだ。もちろん、ままもそうだがパパの方がガタイもあるし守るって事に関しては男の人の方が力になりそうだからパパを頼ったと言うよりはパパに甘えた。

仕方ない。パパが出てくるまでキラ、ツキと遊んでいよう。

そう言って私はキラとツキに『あー、あう、ぶーぶぁー』と抱きついた。

あー、いつも触ってもこのふわふわには癒されますなぁ〜。といつも通りもふもふ、ふわふわを堪能した。

そんな事をしながらじゃれて遊んでいたらパパがお風呂から出てきた。

やはり、男の人のお風呂は早い。素直にそう思った。でも、それだけが理由じゃなかったみたいだ。

『優夏!パパと遊ぼうな!久しぶりに優夏から甘えて来てくれたからパパ頑張ってお風呂すぐおわしてきたからな!』

『あー!』

なるほど。パパも後から嬉しさがジンジンと来たのだろう。最初は自制していたものも今じゃ制御が効かなくなっているようだ。

『まずはな〜、この、ネズミちゃんが囮だよ、の魔法遊具を使って遊ぼうなぁ。キラとツキと優夏のために買ってきたんだよ。このネズミに魔力を少しだけ流すと…。ほら動き始めた。そして、1度触るとあちらこちらに走り始めて捕まるまでもしくは、魔力が尽きるまで走り続けるんだ。まぁ、遊んでみよう!』

『あー!』『にゃぉん』『くぅ〜ん』

『行くぞー!よーい、どん!』

そして、走るネズミちゃんが囮だよを1人と2匹で追いかけた。でも、最初から薄々気づいていた。結果は見え見えだったのだ。

そもそもネズミを捕まえることが得意そうな子が1匹いる。そう、ツキだ。

でも、私は人間だ。知恵がある。ツキがネズミを捕まえそうになった瞬間猫じゃらし。名付けて悪魔の誘惑作戦を開始した。

ツキは段々と私の猫じゃらしに近づいてじゃれ始めた。

ふっ。勝ったな。

ちなみにキラはというとツキがじゃれてるのを見て、え、なになに、そっちで遊ぶの?僕も混ぜて!とばかりにかまってちゃんをツキにしていた。

2匹がじゃれてる間に私はネズミを捕まえてパパのところに持っていった。

『おー優夏すごいな!じゃあ、そろそろご飯の時間だからご飯にしようなー。』

そう言ってパパは私の頭を撫でてくれた。パパの撫で方はまま程優しくあいのあるなでかたじゃないがこのパパなりに優しくして愛を伝えようとしてくれているのも悪くは無い。

『ごはんよ〜』

ままの声で今日の夜ご飯にうつるのであった。

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