優しい天狗
もう少し話長くしたかったけど時間的に厳しい!すみません!夜もうひとつ書ければ書きたいと思います!
『ふぅ、気持ちよかった。』
パパがお風呂からでてきた。帰ってきた時よりは顔色も疲れも少し取れているみたいだ。よし、作戦pだ。名付けてパパの元へ歩み寄ってあげるだ。
『ばー、あーうー』
赤ちゃん言葉を喋りながらはいはいで、パパの元まで一直線だ。
そんな私に気づいてパパは『お〜優夏〜遊んで欲しいのか〜』と言ってきたので。
頬を膨らませ『ぶ〜』としながら、心の中では、私がパパを癒してあげるために来たの。ただの遊びじゃないのと、子供ぽい理屈を並べていた。
そんなこんなで、じゃれ付きながら遊んでいた。
そして、ふと、思った。私はパパに気を使わせているのではないのか、と。そんな考えが出てくるとじゃれついていた体も自然にパパから離れていった。
その様子を見たパパが『優夏?どうした?どこか痛いのか?』と言ってきた。
だが、私はただ真剣にパパを見つめるのみ。
そしたら…、パパから思わぬ言葉が出た。『優夏?パパと遊ぶの飽きちゃったか?そうだよな。パパはつまらない男だよな』と…。そんなネガティブな感情がこもった言葉が…。
きっと、赤子の前だから別に理解できないだろうと思って弱音を吐いてるが私の場合は違う。自我がある。心が辛い時の気持ちが分かる。
だから、私はそっとパパの頭を不器用ながらままみたくは出来ないけどそっと優しく撫でた。
それをされたパパは目を大きく広げ本当に心底驚いている顔を見せている。『まさかな、たまたまだよな』などと言っていたので、追撃にもう一度頭を撫でてあげて、パパにぎゅ〜っとしてあげた。
そしたらパパが困ったような嬉しいような、そしてその後満面の笑みで私の頭を撫で返して、体を優しく抱き上げ抱きしめてくれた。
そして、こう言った。
『優夏は優しいな。パパを励ましてくれているのか。本当に優夏がパパの子供でパパは嬉しいよ。』
『あー、あうー!』
そして私は心の中で『そうでしょ。そうでしょ。こんなに優しくて明るくて可愛い赤ちゃんなんて私くらいだよ〜』などと天狗になっていたのであった。
その後、パパを沢山癒してあげて、夕食をみんなでいつも通りにとり、柔らかい心地の良いベットで気持ちの良い眠りについた。




